なんて事言うのです ページ11
ﾎﾞｿﾘと呟いた狩屋君の言葉を私は聞かなかった事にして、私達はそのまま電車に乗り込もうとホームに向かいます。
しかしその前に、狩屋君が余計な事を口にしました。
「あ、ねぇ不動コーチ。ちょっと購買寄っていい？」
「…なんだよ、腹減ってんのか？」
「はい、Aが」
「狩屋君？」
私は思わず狩屋君の方を見遣る。
何言ってるんでしょうこの人。
確かにお腹が空いてるのは事実ですけれども。
見て下さい、あの不動さんの顔。
すごく驚いてます。そして呆れてます。
『何言ってんだ』と『またかよ』が混ざったような顔してます。
「………古城」
「仕方ないじゃないですか。朝食食べてないんですよ。食べれなかったんです。
お腹が減ったら何かを食べたくなるのは生物誰しも感じる必然的な感情の1つでしょう？」
「そーだそーだー、俺達誰かさんのせいで朝食食べられなかったんだぞー！」
「いや、そんな事言われても……ああ、もう」
お腹が減っているのがバラされて、途端に恥ずかしくなってしまって。
少し早口気味に私は告げると、狩屋君もやけに棒読みで私に続いた。
不動さんは何か言いたげな顔をしていましたけれど
狩屋君の言葉が効いたのか、最後には諦めたように頭を抱える。
直後に大きな溜息を吐いて、不動さんは周りを見渡すと、私達の方に向き直った。
「……弁当と喫茶店、どっちがいい？」
−−−
その喫茶店は駅構内にある小さな所で
でも品物の種類が意外と多く、何を食べようかとても迷いました。
結局サンドイッチとスコーン、ケーキを私は注文し
ホットのココアを添える。
それらの乗ったトレイを持って、席を取っていた不動さん達の元に戻ると、案の定不動さんにまた呆れられてしまいました。
「……よく食うな、お前」
「お腹が空いていたので」
「まだ少ない方だけどね、これでも」
「知ってる」
「……」
「…狩屋君？」
不動さんを睨む狩屋君を宥め、私は早速サンドイッチに手を付けた。
卵とハムのサンドイッチです。
ずっしりと具が挟まれていて、食べ応えは満点なのです。
「…美味しい？」
「ふぁい、んぃふぃんう」
「へぇ…俺も頼めば良かったなぁ」
「ふぃんふふぃんふぃんふ？」
「いーよ、俺はこのドーナツがあるから」
「お前もか狩屋」
私達の会話を見て不動さんはコーヒー片手に1つ息を吐く。
不動さんはコーヒーだけなんですって。
お腹空いていないのでしょうか。
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ゆうくん(結翔)(プロフ) - ＊IJu＊さん» いえいえ！！はい、頑張ってください！！！ (2020年5月6日 8時) (
レス) id: 891a01bcc7 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ゆうくん(結翔)さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです( ´ ▽ ` )これからも頑張ります〜！ (2020年5月6日 4時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうくん(結翔)(プロフ) - とても内容めっちゃ好きです(語彙)これからも頑張ってください！！！ (2020年5月4日 13時) (レス) id: 891a01bcc7 (このIDを非表示/違反報告)
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