◇ラプンツェルにプレゼント ページ46
「じゃあ、キミが無事なのもコレのおかげだね」
そう言いながら彼は私の疑問の答えを私に見せてくれた。
私の胸の上にずっと置いていた拳を私の顔の上まで持って来て、そっと開く。
すると、その中には私が持っていた物より一回り大きなエイリア石があった。
私は思わず目を見開くと、ヒロトはｸｽﾘと悪戯っ子のように笑う。
「キミが苦しんでいた時、必死にコレに手を伸ばしていたからね。たまたま同じのを持っていたから、使ってみたんだ」
「そっかぁ…だから身体、ふわふわするんだ…」
「ふわふわ…？」
「うん…いつもより身体が凄く軽く感じるの。
まるで魔法の絨毯の上に乗って浮いているみたいに」
「…そう」
ヒロトは一瞬、少し悲しそうな顔をしたけれど
すぐにまたﾆｺﾘと笑って、おもむろに私にその石を差し出した。
その行動の意味がわからなくって、私はヒロトと石を交互に見つめていると、ヒロトはｸｽｸｽ笑いながら私にエイリア石を優しく握らせた。
「あげるよ、ソレ」
「えっ…？でも、いいの…？」
「いいよ。元々はお守り程度で持っていた物だから。
でも、キミはソレが無いとダメみたいだし…お近づきの印にプレゼント」
「…ありがとう」
突然そう言われてちょっと戸惑っちゃったけれど、私は素直にお礼を言うと、ヒロトはまた私の頭を優しく撫でてくれた。
「ついでにコレも返すね」とヒロトはポケットからもう1つ、紐の千切れたエイリア石を取り出すと私に差し出し、私はソレも受け取って同じようにお礼を言った。
私が持っていた方は紐が完全に千切れて首に掛けられそうもない。
あ、でも千切れた部分を結び直せばまだ使えるかも…
「そう言えばキミ、何処から来たの？
良かったら送ってくよ」
「本当…？いいの？」
「勿論。こんな夜中に女の子1人じゃ危ないもんね」
そこでようやく起き上がって、私は立ち上がると、ヒロトはそんな事を言ってくれた。
ヒロトは本当に優しい人だ。
久々に優しい言葉を掛けられて、思わず私は嬉しくなって頬を染めた。
「何処まで送ろうか？」と続けて尋ねられ
私は苦笑いを浮かべながらヒロトの質問に答えた。
「えーっと、潜水艦のある所…って言うか。
港のある方、に………」
そこまで答えてから、私の脳裏にフドウの姿が過ぎった。
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＊IJu＊(プロフ) - アインツバル(家のパソコン)さん» コメントありがとうございます〜！僕にはもったいない嬉しいお言葉…(´；ω；`)ノロノロ更新ですが、これからも頑張ります〜！ (2019年12月8日 15時) (
レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
アインツバル(家のパソコン) - わぁぁぁ、続編本当におめでとうございます！もう文章が光り輝いて見えるレベルですね……これからも作者様のペースで頑張って下さい、ずっと応援してます！ (2019年12月7日 18時) (レス) id: ae0283035e (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 時雨（元．不動彩香（アヤカ））さん» コメントありがとうございます〜！嬉しいお言葉頂きました(*´∀｀)これからも更新頑張りますっ！！ (2019年12月1日 1時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
時雨（元．不動彩香（アヤカ））(プロフ) - 続編おめでとうございます、やっぱり貴方は凄いです！最初の一ページから素敵です、更新頑張って下さい！応援してますね！！ (2019年11月30日 15時) (レス) id: b421c0e73a (このIDを非表示/違反報告)
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