◆悪者は帰らせただけ ページ43
「は……？」
お望み通りの返答を返してやったのに、小鳥遊は途端に驚いた顔をして俺を見遣る。
「か…帰らない、って…それじゃあ、アイツは何処に…」
「さぁな。アイツには帰る場所があるんだろ。
外に出た途端に恋しくなったんじゃねーの？」
「……」
呆然。その言葉が相応しい位に彼女は何処か遠くを見つめる。
あんまりにも衝撃的だったのか、俺の胸倉を掴む手の力が緩んだので、俺は彼女から離れると椅子に座り直した。
途端に小鳥遊はまた俺を睨みつける。
今日のコイツの表情筋は忙しいったらありゃしない。
「……アンタ、アイツになんか吹き込んだの？」
「別に？何も」
「サクマとゲンダの事、言ったんでしょ？」
「それは言ってねーよ。アイツには言わないオヤクソク…だろ？」
「じゃあアンタがアイツに何か言ったんだ。そうに決まってる」
「いやいや、そんな大した事は言ってねーよ。
あっちが勝手にビビったんだろ」
「………そろそろ本気で怒るよ」
適当に答えていたら、彼女も限界を迎えたらしい。
ｶﾞﾝｯ！と机に拳を振り下ろす小鳥遊。
その目は『次はお前だ』と言わんばかりだ。
流石に女子に殴られるのは格好つかない。
それに痛いのは誰だって嫌だしな。
俺は1つ溜息を吐くと、頭を抱えた。
少しの間、言葉を考える。
そうして俺はゆっくりと、口を開いた。
「……帰りたがってたから、帰らせた。それだけだ」
「はァ？もっとわかりやすく言ってくんない？」
「だァから、アイツは自分のパパとママの元に帰りたがってたんだよ。だから俺はアイツを逃がした」
「逃がした、って……それってつまり、アンタあの子をほっぽったってワケ？」
「そうじゃねーって。俺がちょっと脅したらアイツがビビって逃げてったんだ」
「同じじゃねェか！何にも知らない女の子を夜道に1人置き去りにしたんじゃん！！あの子、身体弱いのにっ…！」
あーもー、煩い煩い。
今度から�爛筌�マシ�瓩辰童討鵑任笋蹐Δ�な、コイツ。
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＊IJu＊(プロフ) - アインツバル(家のパソコン)さん» コメントありがとうございます〜！僕にはもったいない嬉しいお言葉…(´；ω；`)ノロノロ更新ですが、これからも頑張ります〜！ (2019年12月8日 15時) (
レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
アインツバル(家のパソコン) - わぁぁぁ、続編本当におめでとうございます！もう文章が光り輝いて見えるレベルですね……これからも作者様のペースで頑張って下さい、ずっと応援してます！ (2019年12月7日 18時) (レス) id: ae0283035e (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 時雨（元．不動彩香（アヤカ））さん» コメントありがとうございます〜！嬉しいお言葉頂きました(*´∀｀)これからも更新頑張りますっ！！ (2019年12月1日 1時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
時雨（元．不動彩香（アヤカ））(プロフ) - 続編おめでとうございます、やっぱり貴方は凄いです！最初の一ページから素敵です、更新頑張って下さい！応援してますね！！ (2019年11月30日 15時) (レス) id: b421c0e73a (このIDを非表示/違反報告)
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