◇ラプンツェルの準備 ページ23
「晩メシの後、此処抜けるぞ。それまでに準備しとけよ」
最後にそう言われて私達は練習を再開させ、その後はいつも通りに練習をこなした。
終わったらシャワーを浴びて、夕飯を食べて。
夕飯を食べる時、サクマとゲンダに外に行く事を話そうとしたけれど、夕飯の時間は2人共いなかった。
多分、まだ練習してたんだ。
だからその日は夕飯も1人で食べて
部屋に戻ると私は早速お外に出掛ける準備を始めた。
「…何してんの？」
ジャージから制服に着替えて、髪の毛を梳かしていたら
不意にベットで横になっていたタカナシが私に話し掛けて来た。
多分、不思議に思ったんだろうな。
夕飯食べたらあとは寝るだけだから、いつもは制服じゃなくて寝間着だもん。
一瞬話していいか迷ったけれど、普段から私の事は興味無さそうだし、また興味無いとか言われると思ったから、私は髪の毛を梳かしながらタカナシに話してあげた。
「えへへ…これからね、フドウとお出掛けするんだ」
「これから？」
「うん！外に出たいって言ったら、フドウがちょっとなら良いよって言ってくれたの！」
「…ふぅん、今日外出れる日なんだ」
ほら、やっぱり興味無さそう。
タカナシは多分、自分に関わる事以外は基本興味無いんだ。
会話はそこで途切れ、静かな部屋の中、私が髪を梳かす音だけが響く。
その中にふと、ベットが軋む音がして私は振り返ると
タカナシが私の後ろにいて、じっと私を見下ろしていた。
「な……なに？どうしたの？」
「……」
こんなに近くでタカナシを見上げるのは初めてで
私は思わず警戒してしまう。
タカナシは黙って私を見つめ、何やら考えているのか眉を顰めて首を捻る。
おもむろに私の事を指差して、口を開いた。
「…その格好、目立つんじゃない？」
「……えっ？」
「あと髪も。隠した方がいいんじゃない？」
タカナシは次に私の髪の毛を指差して言葉を続けると
私から離れ、自身のベットの方へ。
ハシゴを使って誰も寝ていない上のベットに登ると
彼女はそこから上着と帽子を取って来て、床に飛び降りた。
「コレ、貸してあげる。上手く隠しな」
「えっ……？」
差し出された上着は紫のパーカー。
帽子は大きめのキャスケット帽でとても可愛い。
多分、コレ…タカナシのやつだよね？
でも、どうして急に貸してくれるんだろう…？
制服じゃダメ、なのかな……？
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＊IJu＊(プロフ) - アインツバル(家のパソコン)さん» コメントありがとうございます〜！僕にはもったいない嬉しいお言葉…(´；ω；`)ノロノロ更新ですが、これからも頑張ります〜！ (2019年12月8日 15時) (
レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
アインツバル(家のパソコン) - わぁぁぁ、続編本当におめでとうございます！もう文章が光り輝いて見えるレベルですね……これからも作者様のペースで頑張って下さい、ずっと応援してます！ (2019年12月7日 18時) (レス) id: ae0283035e (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 時雨（元．不動彩香（アヤカ））さん» コメントありがとうございます〜！嬉しいお言葉頂きました(*´∀｀)これからも更新頑張りますっ！！ (2019年12月1日 1時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
時雨（元．不動彩香（アヤカ））(プロフ) - 続編おめでとうございます、やっぱり貴方は凄いです！最初の一ページから素敵です、更新頑張って下さい！応援してますね！！ (2019年11月30日 15時) (レス) id: b421c0e73a (このIDを非表示/違反報告)
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