◇ラプンツェルは怒られる ページ19
「…お前、何勝手に人の部屋入って来てんだよ？」
低い声で、言われた。
いつもより低い、怖い声で。
まるで初対面の時のようだと内心私は怯えつつも
フドウの言葉に私なりに反論した。
「ふ、フドウが…いつまで経っても私の部屋に来なくって……だ、だから私から…その、迎えに、来たと言うか……」
「なら、なんですぐ起こさなかった？」
「お、起こそうとしたよ！でも、その……」
寝起きだから目つきもいつも以上に悪い。
私はこれ以上怒られない方法を考えて、ふと視線を机の上に移すと、フドウは察したのか更に眉間にシワを寄せて私を睨むように見遣る。
……いや、最早睨んでる。
「……見たのか？」
「み、見てないよっ！全然見てないっ！
字が綺麗だなぁとは思ったけど…いや、見てないけど！」
「……」
「ほ、本当だよ！確かに気になったけど…でもでも全然見てないもん！内容とか知らないもん！！」
……焦り過ぎると人間ってこんなにもﾎﾞﾛﾎﾞﾛと自分から話してしまうんだ。
慌てて弁解するけど、多分もう手遅れ。
だってフドウが呆れたように溜息吐いたから。
フドウの視線が刺さるように私に向けられ、私は遂に視線を落とす。
更に怒られるだろうなと思ったけれど、フドウはおもむろに立ち上がると「まぁ、いい」と呟いた。
「俺も不用意にそこに置いてたのが悪い。
それに、別に見られてマズイ内容ではないしな」
「……怒って、ないの？」
「…怒ってないなんて言ってねぇケド？」
「ゴメンなさいっ！！」
うえぇ、やっぱり怒ってた。
私はすぐさま頭を下げると、フドウはまた溜息を吐いて「だからもういーって」と告げた。
なので恐る恐る頭を上げると、フドウは呆れた顔をして私を見下ろしていた。
………もう怒ってない…ぽい。
「とりあえず、一旦部屋から出てってくれねーか？
着替えとかしなきゃいけないし」
「う、うん！部屋の外で待ってるね！」
「いや、待ってなくていい。先にグラウンド行ってボール出してろ」
「は、はーい……」
半ば追い出される形でフドウの部屋を出ると、私はフドウの言われた通りグラウンドの方へと向かう。
その間、頭に巡るのは�犇愧乃鮫瓩了�ばかり。
………サクマに聞いたら、何かわかるかな？
朝御飯の時に聞いてみよっと。
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＊IJu＊(プロフ) - アインツバル(家のパソコン)さん» コメントありがとうございます〜！僕にはもったいない嬉しいお言葉…(´；ω；`)ノロノロ更新ですが、これからも頑張ります〜！ (2019年12月8日 15時) (
レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
アインツバル(家のパソコン) - わぁぁぁ、続編本当におめでとうございます！もう文章が光り輝いて見えるレベルですね……これからも作者様のペースで頑張って下さい、ずっと応援してます！ (2019年12月7日 18時) (レス) id: ae0283035e (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 時雨（元．不動彩香（アヤカ））さん» コメントありがとうございます〜！嬉しいお言葉頂きました(*´∀｀)これからも更新頑張りますっ！！ (2019年12月1日 1時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
時雨（元．不動彩香（アヤカ））(プロフ) - 続編おめでとうございます、やっぱり貴方は凄いです！最初の一ページから素敵です、更新頑張って下さい！応援してますね！！ (2019年11月30日 15時) (レス) id: b421c0e73a (このIDを非表示/違反報告)
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