◇ラプンツェルの警告 ページ15
この石のおかげで私はサッカーの楽しさを知った。
サッカーは見るのもプレイするのも楽しいし面白いって、教えてくれたんだ。
それにサッカーを教えてくれているフドウにも感謝している。
本当ならフドウもグラウンドで皆とサッカーしたいんだろうけど……まともにボールも蹴れない私の為にこうして朝からの特訓に付き合ってくれて。
フドウは口では意地悪な事ばっかり言うけれど、本当は結構良い人だと思う。
この間だって私の事を助けてくれたし、なんだかんだ言って練習にも付き合ってくれているし。
そんなフドウに応える為に。
来たる試合に勝つ為に。
…あと、いつかフドウに褒めてもらう為に。
ちゃんと練習はやらないとね。
「…ふぅん」
「き、興味無さそう…」
「まぁ、そんなに興味無いしね。アンタ達の事なんて」
「うぅ……」
ちゃんと答えたつもりだったんだけど、タカナシは生返事を1つしただけ。
しかも興味無いって言われちゃった……
ならどうして質問して来たんだろう。
「…ああ、でもアンタ、気を付けた方がいいよ」
タカナシの返答に肩を落とした後、彼女は続けてそう言った。
私は首を傾げると、タカナシは私が握っているエイリア石を指差しながら、ヤケに真面目な物言いで更に続けた。
「ソレ、確かに凄い力を秘めてる。
付けてると力が湧き上がって、自分でも強くなってるって感じるもん。
でもその分、反動も凄いんだ。
練習終わった後、その石外すと途端に体が重くなってだるくなる。多分、負荷が一気に来るんだろうね。
私は練習の時以外は外してるからそれほどでもないけど…アンタ、病気なんでしょ？
あんまりその石に頼らない方がいいと思うよ」
そう言えば……と思って私はふと視線を落としてエイリア石を見遣る。
この石の良い所ばかり見ていたけれど、こういうのってやっぱり副作用があるんだ。
私の飲んでいたニッガーイお薬と同じように。
このままこの石を使い続ければ、もっともっと体に悪い物が溜まっていくんだろうな。
でも身に付けている間はそんな事に気付けないんだろう。この石がソレを忘れさせちゃうから。
…この石を取ったら、どうなるんだろう。
思えば私はフドウに貰って身に付けてから、1度も外していない。
タカナシの話がもしも本当なら。
この石を取って、一気に体が思い出してしまうのなら。
「……」
私は再びエイリア石を握り締める。
脳裏には一瞬�爐△凌傭��瓩隆蕕�浮かんだ。
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＊IJu＊(プロフ) - アインツバル(家のパソコン)さん» コメントありがとうございます〜！僕にはもったいない嬉しいお言葉…(´；ω；`)ノロノロ更新ですが、これからも頑張ります〜！ (2019年12月8日 15時) (
レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
アインツバル(家のパソコン) - わぁぁぁ、続編本当におめでとうございます！もう文章が光り輝いて見えるレベルですね……これからも作者様のペースで頑張って下さい、ずっと応援してます！ (2019年12月7日 18時) (レス) id: ae0283035e (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 時雨（元．不動彩香（アヤカ））さん» コメントありがとうございます〜！嬉しいお言葉頂きました(*´∀｀)これからも更新頑張りますっ！！ (2019年12月1日 1時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
時雨（元．不動彩香（アヤカ））(プロフ) - 続編おめでとうございます、やっぱり貴方は凄いです！最初の一ページから素敵です、更新頑張って下さい！応援してますね！！ (2019年11月30日 15時) (レス) id: b421c0e73a (このIDを非表示/違反報告)
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