◇ラプンツェルの興奮 ページ2
グラウンド上で繰り広げられる光景に私は目を奪われた。
私以外の人達は皆、フドウが指示したのか、5人ずつ2チームに分かれて。
攻守で分かれているのかな。
守備側のチームにはゴールキーパーがいて、攻撃側にはいなかった。
攻撃側がボールを蹴って、守備側がゴールに入れさせないように守る。
やっている事はシンプルだけど、お互いの動きはとても複雑。
ボールを奪われないように避けたり、フェイントをかけたり、相手の間をすり抜けたり。
守備側もボールを奪おうと突っ込んで、立ち塞がって、挟み込んで。
なんとか守備を抜けてゴールへシュートしても
キーパーのゲンダが全部防いで、弾いて、キャッチして。
「……すごい」
つい口から零れた言葉。
でもそれぐらいに凄かった。
勢い、熱気、駆け引き。
サッカーはこんなにも見ていてﾊﾗﾊﾗして、ﾄﾞｷﾄﾞｷして、ﾜｸﾜｸするものなんだ。
こんな事なら、病院内のテレビでちゃんと試合を見れば良かった。
「あっ…！」
ゲンダが投げたボールを守備側の選手が受け取ろうとしたが、その間にサクマが割り込んだ。
さっきまで優しい顔をして話していたのに
その時のサクマは怖いくらい真剣な顔をしていて
次々と守備陣を抜き去り、ゴールへ迫った。
あっという間にゲンダと1対1になると
サクマは渾身の力を込めたシュートを放つ。
その凄まじいシュートはフドウの比ではなく
それにも驚いたが、何よりゲンダがそのボールから逃げない事に驚いた。
キーパーだから当たり前、だなんて思うかもだけど…
あのボール、すっごく固くて当たると痛いんだよ。
しかもあんなスピードの乗ったボールを正面から受けようとするなんて……もしも顔面とかに当たったらって考えると、とてもじゃないが私には無理だ。
「ゲンダ…！！」
気付いたら私はベンチから立ち上がってゲンダを応援していた。
ゲンダはボールを正面から受け止めた。
サクマのシュートは結構な威力が乗っていて、踏ん張るゲンダの足元が数十cmｽﾞﾘｽﾞﾘと後退する。
でもなんとかボールを止める事が出来
サクマは苦笑いしながら肩を落とし、ゲンダは「ナイスシュート」とサクマを励ました。
これが………サッカー。
これが、私が今やろうとしている事。
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＊IJu＊(プロフ) - アインツバル(家のパソコン)さん» コメントありがとうございます〜！僕にはもったいない嬉しいお言葉…(´；ω；`)ノロノロ更新ですが、これからも頑張ります〜！ (2019年12月8日 15時) (
レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
アインツバル(家のパソコン) - わぁぁぁ、続編本当におめでとうございます！もう文章が光り輝いて見えるレベルですね……これからも作者様のペースで頑張って下さい、ずっと応援してます！ (2019年12月7日 18時) (レス) id: ae0283035e (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 時雨（元．不動彩香（アヤカ））さん» コメントありがとうございます〜！嬉しいお言葉頂きました(*´∀｀)これからも更新頑張りますっ！！ (2019年12月1日 1時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
時雨（元．不動彩香（アヤカ））(プロフ) - 続編おめでとうございます、やっぱり貴方は凄いです！最初の一ページから素敵です、更新頑張って下さい！応援してますね！！ (2019年11月30日 15時) (レス) id: b421c0e73a (このIDを非表示/違反報告)
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