△リボンが43こ▽ ページ46
「(…まぁ、万が一出て行く所を見つかって追い掛けられたら困りますし。それに出た事に成功したとしても、そこから家に帰れるとは限りませんし。
下手に寿命を縮めるぐらいなら、警察が来るまで大人しくしていた方が良いでしょう)」
捻くれ者の真名部は自分が抱き始めている気持ちに気付かないフリをして、そんな風に自分に言い聞かせる。
警察が来てくれる保証も、それまで自分が無事でいる保証も無いクセに。
でも真名部はそんな事よりも、今目の前で眠っている彼女をどうやったら起こさずにソファに寝せられるかを考え始めた。
しかしひ弱な彼には到底思い浮かばず
早々に諦めて真名部は再びソファの上に腰掛けた。
「(…まぁ、毛布を掛けてあげられただけ良しとしましょう。少しは暖かいでしょうし)」
最後にソファの裏で安眠する彼女の寝顔を背もたれから拝み、そうして思わず口元を綻ばせる。
それに自分で気付いて真名部は照れくさそうに口元を引き結ぶと、そのままゆっくりソファに寝転がり、重い瞼をようやく閉じた。
−−−
再び目を覚ました真名部は、目の前の2つの瞳と目が合った。
文字通り
因みに彼の視力は酷く、メガネが無いと生活に支障を来すレベルである。
それでいて、この時の真名部はまだメガネを掛けていない。
つまり、
「あ、起きたのまなべ？おはよ〜！」
「〜〜〜〜〜〜っ！！？！？」
最早0距離で見つめられていた事に気付いた真名部は、目覚めてすぐに覚醒し声にならない声を上げる。
そんな真名部の反応にAはその距離のまま、鈴のような笑い声をあげた。
頭を上げようにも彼女の頭が目の前にあるし、このまま持ち上げれば間違いなく頭同士でぶつけるだろう。
しかし、かと言ってこの距離を放っておくのは真名部としては不可能に近かった。
「ぁ、あのっ…キ、距離っ……その……は、離れテっ……」
「あはは！まなべが変な声出してる！
それって何語？日本語じゃない言葉？」
真名部は度々声を裏返しつつも、何とか懸命に彼女に離れるよう伝えるが、伝わらないどころか日本語じゃないと遠回しに言われて、真名部は更に顔を赤く染めた。
女性慣れしていない真名部はこのままだとキャパオーバーになってしまいそう。
そうなる前にどこかに埋まりたいとすら思えた真名部は、最終手段の毛布を頭から被り、彼女との間に薄く柔らかい壁を作った。
「(……あれ？)」
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Rai - ＊IJu＊さん» イベント参加ありがとうございます〜! 実は私もその作品「 箱庭少女の孤高哀歌」も読んでました正に好きで、これからの作品ともに頑張って下さい！ (2020年8月25日 18時) (
レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - Raiさん» ありがとうございます〜！では参加させて頂きますね〜！ (2020年8月25日 18時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
Rai - ＊IJu＊さん» その他大丈夫です！後そのまま画面、ペースト、通常検索など出て来ると思います！ (2020年8月25日 17時) (レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - Raiさん» ですが、Raiさんがもしよろしければ、他にもイナGOの作品を書いているので、そちらの方でイベントに参加させて頂いても宜しいでしょうか？ (2020年8月25日 15時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - Raiさん» 初めまして、コメントありがとうございます！折角のお誘い感謝致しますが、この小説は内容があまり明るくない上に人を選ぶ作品だと思っておりますので、この作品での参加はお断りさせて頂きます…… (2020年8月25日 15時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
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