△リボンが2こ▽ ページ5
次に脳裏に過ぎるのは最近テレビや新聞を賑わせている『通り魔殺人事件』
毎日の様に報道されるも、犯人の手掛かりは殆ど無し。
凶器が鈍器である事はわかったものの
犯人の背丈や特徴がわからないのだから、特定も出来なければ捕まったという情報も無かった。
「(逃げなければっ…！でないと殺されるっ…！！)」
真名部は本能的に身の危険を感じた。
幸いこの時、彼は拘束されていなかった。
犯人は何を考えているのか皆目検討もつかなかったが、自分をこうして攫っている時点でまともではない事は言える。
人の気配はしないし、誰かが戻って来る前に此処から脱出しなければ。
真名部はよろよろとその場から立ち上がる。
途端に頭がまた痛んだが、そんなものに構ってなどいられない。
慌てて立ち上がった彼は自分が今、裸足である事に気付いた。
そういえば持っていたはずの荷物も何処にも無い。
犯人が持って行ってしまったんだろうか？
また疑問が思い浮かぶが、真名部は首を横に振る。
今は此処から出る事に集中しよう。
そう思い、まずは目の前にある扉の方へ歩き出した。
「＿＿＿危ないっ！」
歩き出そうと、した。
だがその直前、真名部は不意に後ろから腕を引かれた。
「っ…？！」
結構な強い力で引かれたのか、真名部はそのまま後ろにバランスを崩して倒れそうになったが
更に後ろから支えられて、彼は倒れずに済んだ。
しかし真名部は倒れなかった事に安心する事もなく
寧ろ顔を引き攣らせて、恐る恐る背後を見遣る。
「そこね、昨日コップ割っちゃったから危ないの！
破片が刺さっちゃうから、そっちは歩いちゃダメ！」
�狆�女�瓩寮爾�自分の耳元で告げる。
ぶらりと後ろの人物の腕に支えられ、ぶら下がった状態の真名部をその人物は立たせてやると
真名部はすぐさま後ろの人物と距離を取り、振り返った。
淡い緑色の髪に濁った瞳。
大人と子供を境にした顔立ちの彼女の顔には大きなガーゼが貼ってあり、服は異様に継ぎ接ぎだらけ。
彼女はきょとんとした顔で首を傾げながら真名部を見つめ、ﾊﾟﾁﾊﾟﾁと大きな目を瞬かせた。
…自分以外に人がいたなんて。
真名部は酷く困惑した。
今の今まで人の気配は全く感じなかったからだ。
それなのに急に、まるで瞬間移動でもして来たみたいに。
目の前に現れた少女に真名部は驚きと共に恐怖した。
「あ……あなた、は……？」
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Rai - ＊IJu＊さん» イベント参加ありがとうございます〜! 実は私もその作品「 箱庭少女の孤高哀歌」も読んでました正に好きで、これからの作品ともに頑張って下さい！ (2020年8月25日 18時) (
レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - Raiさん» ありがとうございます〜！では参加させて頂きますね〜！ (2020年8月25日 18時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
Rai - ＊IJu＊さん» その他大丈夫です！後そのまま画面、ペースト、通常検索など出て来ると思います！ (2020年8月25日 17時) (レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - Raiさん» ですが、Raiさんがもしよろしければ、他にもイナGOの作品を書いているので、そちらの方でイベントに参加させて頂いても宜しいでしょうか？ (2020年8月25日 15時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - Raiさん» 初めまして、コメントありがとうございます！折角のお誘い感謝致しますが、この小説は内容があまり明るくない上に人を選ぶ作品だと思っておりますので、この作品での参加はお断りさせて頂きます…… (2020年8月25日 15時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
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