△リボンが8こ▽ ページ11
「わっ…！」
真名部の眉間にシワが寄せられる中、不意に真名部の隣にAは座ると、ｽﾞｲｯと顔を近付けて尋ねた。
鼻がくっつく程の近距離に真名部は一瞬考え事も忘れて、別の意味でﾄﾞｷﾄﾞｷしてしまう。
彼女はその距離を保ったまま、好奇心で輝く瞳を真名部に向ける。
そうして小鳥のように首を傾げて、無邪気に尋ねた。
「次はアナタの番！
アナタのお名前はなんて言うの？」
「ぼ、僕の……名前……？」
「好きな食べ物はある？好きな動物は？好きな色は？
音楽は好き？何か得意な事はある？好きな絵本は？アナタってどんな人？
あとはね、えっとえっと…」
「ち、ちょっと…あの、1つずつ質問してもらってもいいですか？」
矢継ぎ早に彼女に問い掛けられる質問に真名部はﾀｼﾞﾀｼﾞになり、ついでに彼女の肩を押して距離を離すとズレたメガネの位置を正した。
「…僕の名前は真名部。真名部陣一郎と言います」
名前については個人情報の類なので渋ったが
この有様じゃ教えなければきっと何度でも聞いて来ると思い、真名部は観念した。
ひとまず名前を名乗るとAは「まなべ？」と首を傾げ
その後、ﾊﾟｯと笑顔になって「真名部！」と嬉しそうに手を叩いて復唱した。
「まなべ、真名部、マナベ！覚えた！可愛い名前だね！」
「か、かわっ…？！」
「それになんだか頭が良さそう。まなべ、頭いーの？」
「…まぁ、一応これでも首席ですし…自分で言うのもなんですが…」
「シュセキ！すごいすごい！難しい言葉！
……シュセキってなぁに？」
「………」
真名部は1つ溜息を吐いた。
どうも彼女と話している限り、知能指数は低いらしい。
見た目は自分より年上の女性っぽいのに、言動がまるで子供だ。
こんな人にさっきまで怯えていたと思ったら
バカバカしくさえも思えた。
「まなべは頭いーから、メガネ掛けてるの？」
「いえ、これは単純に僕の目が悪くてですね…」
「目が悪いの？私はすっごく目がいいよ！
遠くにいるママがちゃんと見えるもん！」
「…そうですか」
自分の事を指し示して得意気に話すAに、真名部はツッコみたい気持ちと若干の悔しさを込めて短い返事を返した。
そんな事に気付かない彼女は楽しそうにｸｽｸｽ笑う。
この状況なのに、真名部はその笑みに吊られてしまいそうになった。
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Rai - ＊IJu＊さん» イベント参加ありがとうございます〜! 実は私もその作品「 箱庭少女の孤高哀歌」も読んでました正に好きで、これからの作品ともに頑張って下さい！ (2020年8月25日 18時) (
レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - Raiさん» ありがとうございます〜！では参加させて頂きますね〜！ (2020年8月25日 18時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
Rai - ＊IJu＊さん» その他大丈夫です！後そのまま画面、ペースト、通常検索など出て来ると思います！ (2020年8月25日 17時) (レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - Raiさん» ですが、Raiさんがもしよろしければ、他にもイナGOの作品を書いているので、そちらの方でイベントに参加させて頂いても宜しいでしょうか？ (2020年8月25日 15時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - Raiさん» 初めまして、コメントありがとうございます！折角のお誘い感謝致しますが、この小説は内容があまり明るくない上に人を選ぶ作品だと思っておりますので、この作品での参加はお断りさせて頂きます…… (2020年8月25日 15時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
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