生意気と説明なんだ ページ40
「はい、質問に答えましたよ。
次はそちらが答える番です」
真名部は偉そうにそう述べると、ｷｯと俺を再び睨みつける。
…何故、そんなにも睨まれなければならないのか。
俺は一体お前に何をしたのか。
「何故、貴方が此処にいるのですか？
Aは一体何処に隠したんですか？？」
「隠してねーよ」
とんでもないやつだな、コイツホント。
俺お前に何かしたっけ？
しかしいくら否定した所で
真名部は訝しげに俺を睨みつけるばかりで、俺は思わず溜息を吐いた。
そして仕方なく、答えてやる事にした。
「…俺は古城の付き添いみたいなもんだ。
アイツから誘われたから、ちょっと無理して来た、それだけだ」
「付き添い…？」
「基山から話聞いてねーのか？
古城の親父さんの事」
「ああ、それですか」
「それなら存じております」と皆帆は丁寧にそう言って頷くと、ﾆｺｯと愛想のいい笑顔を浮かべた。
ああ…お前がいてくれて良かったよ皆帆。
お前だけだよ、丁寧な日本語で受け答えしてくれる奴は。
鋭い視線で俺を睨まず、微笑みを湛える奴は。
「つまり、Aの保護者ってワケか」
「どうして僕に一言言ってくれなかったのでしょう…」
模範的な対応の皆帆に対し、瞬木は足を組み直してつまらなさそうに呟き
真名部は頭を抱えて割と真面目に落ち込んだ。
皆帆はそんな2人に苦笑いを浮かべると、俺の方に向き直り、口を開いた。
「ところで、Aは今何処に？」
「病院。親父さんの見舞いだ。
アイツ、此処に来てから毎日行ってるよ」
「いつ帰って来るんだ？」
「さぁ？古城の気分にも寄るが、大体夕飯前ぐらい、かな」
「となると、夕暮れ時でしょうかね。
現在時刻は午後の1時42分ですから……」
真名部は時計も見ずにそこまで言って、黙り込んでしまった。
皆帆と瞬木もそれぞれスマホや壁に掛かった時計で時刻を見て、黙ってしまう。
謎の静寂が訪れた後に、3人はおもむろに俺の方を無表情で見遣り
俺はまた1つ溜息を吐いた。
「………それまでお前ら、どーすんの？」
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＊IJu＊(プロフ) - 秋さん» 御指摘コメントありがとうございますー！ 寝惚けてたんですかね…わかりやすくご説明して下さりありがとうです…！早速直してきます！ (2017年9月8日 21時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
秋 - 『元気だったんだ』の回の、お菓子を買って良いか問いかける台詞の「不動さん」が「不動ん」になってますよ〜 (2017年9月8日 21時) (携帯から) (レス) id: 66483bffd5 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァノア(プロフ) - 続きが気になります！ 確かに明王カッコいいですよね！ (2017年7月7日 21時) (携帯から) (レス) id: be32b6886c (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 菜桜 エネさん» コメントありがとうございます！ 同士でしたか…！不動さんカッコイイですよね、素敵ですよね(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) そう言って貰えて嬉しいです…！ 更新頑張ります(∩´∀`∩) (2016年8月6日 22時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
菜桜 エネ(プロフ) - 私も明王大好きです！いいお話だと思うので、更新頑張ってなのです。 (2016年8月1日 6時) (レス) id: f7768399a3 (このIDを非表示/違反報告)
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