親父さんの病気についてなんだ ページ29
朝食を食い終わった後、俺達はのんびりと出掛ける支度をして家を出た。
そしてそのまま朝話した通り、病院へと向かい、部屋に向かう途中で彼女と分かれて俺は階段を降りた。
あとは暫くその辺ぶらぶらして、連絡来たら迎えに来てやるか。
でも何処に行こうか……
あんまり遠くに行ったら迎えが遅くなるだろうし、それに迷っちまう可能性もある。
あー、なら近場をちょっと探検でもしようかね。
まだここら辺についてはろくに知らねーし、冬休み中は此処にいるんだから。
そう決めると俺は階段を降りる足を早め、さっさと外に出ようとした。
だがその途中でふとある疑問を思い出し、俺は1度足を止めた。
……そう言えば、古城の親父さんがどんな病気を患ってんのか知らねーな…
ただ命を蝕んでしまう事と、記憶が無いという症状は彼女から聞いているから知ってるが…
がんか何かか？
だが記憶が無くなってしまうがんなんてあっただろうか？
…俺が知らないだけか？
医療についてはさっぱりだしな。
「まぁ…とりあえず、ちょっと聞いてみっか」
とりあえずそう決めると俺は再び歩き出し
そのままナースステーションの方へと向かった。
−−−
「古城明彦様のご病気について…ですか？」
ナースステーションにいた看護師の1人に尋ねると、その人は訝しげに首を捻り、そして俺をじっと見つめる。
何だかこちらを疑っているような……そんな目で。
「…失礼ですが、貴方は一体……」
「ああ…直接関わりはないんだけど…その人の娘さんの付き添い、みたいな…？」
そんな顔をしながらも看護師は申し訳なさそうに俺に尋ね、俺は戸惑いながらも何とか頭の中で言葉にしてそれを口にした。
だが彼女の疑いの眼差しは晴れないようで、またじっと俺を見つめながらも俺に尋ねた。
「ご家族の方でしょうか？」
「いや…古城さんの娘の学校のコーチやってます」
「では親族の方では無いのですか？」
「はい」
「…」
それに俺は答えると、彼女はまた申し訳なさそうに眉をハの字に下げて、「あの…」と言いにくそうに告げた。
「当病院では、患者様の個人情報は親族の許可が無い限り、お伝えする事は出来ません」
「……えっ？」
…マジかよ。
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＊IJu＊(プロフ) - 秋さん» 御指摘コメントありがとうございますー！ 寝惚けてたんですかね…わかりやすくご説明して下さりありがとうです…！早速直してきます！ (2017年9月8日 21時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
秋 - 『元気だったんだ』の回の、お菓子を買って良いか問いかける台詞の「不動さん」が「不動ん」になってますよ〜 (2017年9月8日 21時) (携帯から) (レス) id: 66483bffd5 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァノア(プロフ) - 続きが気になります！ 確かに明王カッコいいですよね！ (2017年7月7日 21時) (携帯から) (レス) id: be32b6886c (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 菜桜 エネさん» コメントありがとうございます！ 同士でしたか…！不動さんカッコイイですよね、素敵ですよね(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) そう言って貰えて嬉しいです…！ 更新頑張ります(∩´∀`∩) (2016年8月6日 22時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
菜桜 エネ(プロフ) - 私も明王大好きです！いいお話だと思うので、更新頑張ってなのです。 (2016年8月1日 6時) (レス) id: f7768399a3 (このIDを非表示/違反報告)
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