おはようございますなのです ページ20
「…おはようございます、不動さん」
「何故お前が此処にいる」
気持ち良く眠っていたら、不意に不動さんに起こされて目が覚めてしまった。
目を開くと不動さんが眉を顰めながら私の顔を覗き込んでいて、私と目が合うと唐突に疑問を投げつけた。
因みに私が現在眠っているのは、不動さんが眠っていたソファのすぐ下。
そこで私はソファに凭れかかりながら眠っていたのです。
だって、ベッドで1人寝るのは寂しいんですもん。
お日さま園と違ってベッドも少し広いですし、何より、この家には不動さんと私しかいないんですもん。
不動さんが眠っている間に何処かに行ってしまったら……と、考えるとやはり眠れなくって。
つい、此処に来て不動さんの寝顔を拝見…ではなく、見張っていたらいつの間にか眠ってしまったようで。
それで、現在に至ります。
「ちょっと寝ぼけちゃったみたいで…
トイレの帰りに間違って来てしまいました」
「ほぉ、寝ぼけていた割に随分と記憶は鮮明なんだな？」
適当な冗談を言ってみると不動さんはそう言って「アホか」と呟き、そして溜息を吐いた。
不動さんって私といるとよく溜息吐きますよね。
「ったく……何処にも行かないっつったろ」
「すみません、やはり少し不安でして…
あと、不動さんの寝顔が見たくって」
「しばくぞ」
怖いです。
不動さんはまた溜息を吐くとぐしゃぐしゃと私の頭を撫でてから立ち上がり、冷蔵庫に向かった。
私もその後ろについていくと不動さんは麦茶を取り出して、食器棚にあった二つのコップに注いだ。
「ほらよ」
「ありがとうございます」
そして差し出された麦茶を私は受け取ると、ゴクゴクと半分ぐらいまで飲み干した。
不動さんも1口飲んでコップをキッチンのカウンターに置くと、私の方を見て口を開いた。
「で？親父さん所にはいつ行くんだ？」
「特に時間の指定はありませんが、お昼になったら行こうかと」
「…一応聞くが、俺も行くのか？」
「え？行かないんですか？」
てっきり、私は来ると思ってましたのですが。
私はじっと不動さんを見つめると、不動さんは「あーいや、行く行く」と何だか面倒くさそうな顔をしていた。
……良かった。
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＊IJu＊(プロフ) - 秋さん» 御指摘コメントありがとうございますー！ 寝惚けてたんですかね…わかりやすくご説明して下さりありがとうです…！早速直してきます！ (2017年9月8日 21時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
秋 - 『元気だったんだ』の回の、お菓子を買って良いか問いかける台詞の「不動さん」が「不動ん」になってますよ〜 (2017年9月8日 21時) (携帯から) (レス) id: 66483bffd5 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァノア(プロフ) - 続きが気になります！ 確かに明王カッコいいですよね！ (2017年7月7日 21時) (携帯から) (レス) id: be32b6886c (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 菜桜 エネさん» コメントありがとうございます！ 同士でしたか…！不動さんカッコイイですよね、素敵ですよね(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) そう言って貰えて嬉しいです…！ 更新頑張ります(∩´∀`∩) (2016年8月6日 22時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
菜桜 エネ(プロフ) - 私も明王大好きです！いいお話だと思うので、更新頑張ってなのです。 (2016年8月1日 6時) (レス) id: f7768399a3 (このIDを非表示/違反報告)
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