真っ黒と真っ白なのです ページ19
目の前の少女は、ペンキで黒く塗り潰していた。
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壁、床、天井はもちろん
タンス、ベッド、窓、机、椅子、小物に至るまで、全てを。
おかげで部屋は黒1色。
右を見ても左を見ても真っ黒です。
だけど彼女はその上に、更にまた真っ暗なペンキで色を重ねた。
それ以上塗っても、意味なんてないのに。
それに気付いていないのか何度も、何度も塗りたくる。
その時、もう一人の少女が現れた。
その子は大きな布巾を持っていて、部屋中を見渡すとおもむろに真っ黒な壁の前に立ち
持っていた布巾で拭き始めた。
すると少しずつ壁の黒は拭われ、元の壁紙の色が現れてくる。
『ねぇ、何をしているの？』
それに気付いた真っ黒少女は、キョトンと首を傾げながら尋ねた。
すると真っ白少女は微笑みながら言う。
『貴女こそ、何をしているの？』
『私は塗り潰しているの。
本当の�狄Л瓩�わからないように』
『どうしてそんな事をするの？』
『だって、本当の�狄Л瓩鮹里辰燭蕁�皆に何て言われるかわからないんだもん』
真っ黒少女はタンスを塗り潰しながらそう言うと、真っ白少女はまたクスリと笑う。
『だからって、素敵な�狄Л瓩魃�しちゃうの？』
『そうした方が良いじゃない。
それで皆が離れるのは嫌だよ』
『そうやって貴女は、逃げていたよね昔』
そう真っ白少女に言われると、真っ暗少女は黙り込む。
そんな彼女を真っ白少女は真っ直ぐ見つめて、更に続ける。
『だから、あの人は出てったんだ。
だから、カイジュウは怒ったんだ。
それなのにまた塗り潰したら、貴女の�狄Л瓩�無くなっちゃう』
『でも嫌われたくない。1人になりたくない』
『大丈夫、貴女の�狄Л瓩鮗�け入れてくれる人はいる。
だって、ほら』
真っ白少女は微笑むと、自分が拭いていた壁を真っ黒少女に見せてやった。
その真っ黒な壁の下からは、可愛らしい模様の壁紙が見え、真っ黒少女は目を見開く。
『貴女の��
だから、自分をさらけ出して。
また後悔する前に』
『……』
真っ黒少女は彼女の言葉にゆっくりと頷くと
その綺麗になった壁に、手を伸ばした。
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＊IJu＊(プロフ) - 秋さん» 御指摘コメントありがとうございますー！ 寝惚けてたんですかね…わかりやすくご説明して下さりありがとうです…！早速直してきます！ (2017年9月8日 21時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
秋 - 『元気だったんだ』の回の、お菓子を買って良いか問いかける台詞の「不動さん」が「不動ん」になってますよ〜 (2017年9月8日 21時) (携帯から) (レス) id: 66483bffd5 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァノア(プロフ) - 続きが気になります！ 確かに明王カッコいいですよね！ (2017年7月7日 21時) (携帯から) (レス) id: be32b6886c (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 菜桜 エネさん» コメントありがとうございます！ 同士でしたか…！不動さんカッコイイですよね、素敵ですよね(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) そう言って貰えて嬉しいです…！ 更新頑張ります(∩´∀`∩) (2016年8月6日 22時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
菜桜 エネ(プロフ) - 私も明王大好きです！いいお話だと思うので、更新頑張ってなのです。 (2016年8月1日 6時) (レス) id: f7768399a3 (このIDを非表示/違反報告)
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