イドラのサーカス 3 ページ8
鋭い何かは見事、リンゴに命中。
そのままリンゴを貫通し、フクロウの後ろにあったポールに突き刺さる。
場内は一瞬、何が起こったのかわからないと言った静寂が訪れたが、
それは次に出て来た少年によってやや黄色い声の混じった歓声へと変わった。
「お次はナイフ投げ！！
百発百中の『ハヤブサ』に狙えない物はありません！！」
フクロウの次に紹介されたハヤブサは、顔の上半分を黒い仮面で覆いナイフを数本構えて登場した。
ハヤブサが紹介されているうちにフクロウは退場し、ステージにはハヤブサとイドラのみとなった。
「まずは彼のお手並みを拝見させましょう！」
そう言うとイドラは右手から5枚のトランプを取り出し、それを全てその場から放った。
トランプはヒラヒラと舞い、不規則に左右に揺れる。
次の瞬間、
ハヤブサが5本のナイフを放ち、
その5枚のトランプを全て射抜いて見せた。
忽ち観客は溢れんばかりの歓声を彼に浴びせ、ハヤブサは忌々しそうに舌打ちをする。
「お見事！全てに命中しました！
ではお次に、ちょーっとだけ危険な技をお見せ致しましょう！！」
イドラは手を広げると煙をあげてその場から消え、
気が付いたらステージまで降り、ハヤブサより客席の方へ一歩前に立っていた。
「この技を披露するにあたって、皆様の中の誰かに御協力をお願いしたいのですが…」
イドラがそう手を合わせてお願いすると、途端に客席にいた子供達の瞳が輝いた。
客席は忽ち子供達の可愛らしい声が飛び交い、中には挙手をする者もいる。
「おやおや、皆様積極的でいらっしゃいますねぇ…」
イドラはその様子に目を細め、微笑みながら誰にしようかと視線を動かす。
その時、彼女の視界の隅にとある少年が映った。
イドラはその姿を確認すると、先程とは違う笑みを浮かべる。
「では…そこの貴方にお願い致しましょう」
そう言うとイドラは小さな子供達ではなく、
ピンクの頭の少女ような顔立ちをした少年の腕を引き、ステージに踏み込ませた。
少年は左右に結んだお下げを揺らし、戸惑いの色を露わにした瞳でイドラを見る。
「では、まず少年の名前をお聞かせ願おうかな？」
困惑する少年を他所に、イドラは少年に名前を名乗るよう促す。
その様子をハヤブサは仮面の下から、鋭い眼光で睨みつけた。
「…霧野…蘭丸」
少年……否、霧野は若干声を震わせつつも、自分の名を名乗る。
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ミア(プロフ) - 分かりました！ 次に作品を作る時にでも出してもらえれば幸いです！ (2019年2月25日 7時) (
レス) id: 62a5f394e4 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ミアさん» コメントありがとうございます！大変申し訳ありませんがこの物語にこれ以上登場人物を入れてしまうと元からｺﾞﾀｺﾞﾀしていることお話が更にｺﾞﾀｺﾞﾀしてしまうと思います…有難いお話ではありますが今回はお断りささて頂きますorz (2019年2月24日 23時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ミア(プロフ) - コメント失礼します。 私、キャラを考えるのはすごく好きなんですけど、ストーリーを考えるのが苦手で代わりにこの作品に出してもらえませんか？ 設定はコメント欄に書くので、お願いします！( ＞Д＜；) (2019年2月24日 16時) (レス) id: 62a5f394e4 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 未来の光に咲く鍵の花さん» コメントありがとうございます！ 本当ですか？嬉しいです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 『小生』は『しょうせい』と読みます！ 分かりづらくてすみません！ (2015年3月4日 23時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
未来の光に咲く鍵の花(プロフ) - この小説の世界観…好きです！あのすいません、『小生』と書いてなんと読むのですか？ (2015年3月4日 17時) (レス) id: e1d834432f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年1月24日 11時
