イドラのサーカス 2 ページ7
客席が満席になって暫くすると、突然テント内の灯りが全て消えた。
それにより客席は一瞬のうちに静寂に包まれ、
何もないステージの中央にスポットライトが当てられた。
『ladies!!アーンドgentleman!!
そしてboys、girlsの諸君！！』
そして何処からかよく通る少女の声が聞こえ、客は皆視線を動かして、声の主を探す。
しかし、その少女と思しき人物は何処にもいない
『ようこそ！我が《イドラのサーカス》にっ！！
今宵は皆様を不思議で愉快な世界へとお連れ致します！』
やや芝居掛かった少女の声がテント内に反響し、客席は皆少女の言葉に耳を傾けた。
その時、ステージの中央、
スポットライトの当たっていた何も無かったはずの空間に
どういうわけか少女が突然、煙と共に登場し会場は感嘆の声をあげる。
「案内人は小生こと、『イドラ』が担当致します」
少女はマスクをしているというのによく通る声で響かせ、深くお辞儀をする。
すると会場は忽ち歓声で溢れ、イドラはにんまりとマスクの下で笑った。
「ではまずは、余興を楽しんで頂きましょうか」
イドラはそう言うと、白い右手から長いステッキを取り出した。
それだけでも観客は驚きの声をあげた。
それからそのステッキをイドラが一振りすると、そのステッキは忽ち白い薄手のハンカチへと変化した。
イドラはそのハンカチの端と端を摘み、それを４つに折って掌で覆うと、そこから今度は白い鳩が出現した。
ハトはイドラの手を離れ、テント内を一通り羽ばたくとやがて降下していき、
いつの間にか現れた、ピエロ姿の少年の前を掠めて遥か頭上の柱の上に止まった。
客席の目はハトから少年へと移り、皆は彼を凝視する。
「彼の名は『フクロウ』！！
我が団一のバランス能力と素晴らしい知性を持った、玉乗りに御座います！！」
イドラはいつの間に移動していたのか、約5mはあるポールの上に立ち、客席を見下ろしながら声を張った。
紹介されはフクロウはニコッと営業スマイルを張り付け、水玉模様の大玉の上に乗ってそのまま客席の前を掠めて場内を進んだ。
客席からは歓声が溢れ、フクロウは玉に乗りながら余裕の笑みで客席にピースする。
そしてフクロウは衣装のポケットから真っ赤に熟れたリンゴを取り出すと、それを頭に乗せ大玉に乗りながらステージの中央へと移動した。
その時、彼の頭に乗せたリンゴに向かって、何者かが鋭い何かを投げつけた。
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ミア(プロフ) - 分かりました！ 次に作品を作る時にでも出してもらえれば幸いです！ (2019年2月25日 7時) (
レス) id: 62a5f394e4 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ミアさん» コメントありがとうございます！大変申し訳ありませんがこの物語にこれ以上登場人物を入れてしまうと元からｺﾞﾀｺﾞﾀしていることお話が更にｺﾞﾀｺﾞﾀしてしまうと思います…有難いお話ではありますが今回はお断りささて頂きますorz (2019年2月24日 23時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ミア(プロフ) - コメント失礼します。 私、キャラを考えるのはすごく好きなんですけど、ストーリーを考えるのが苦手で代わりにこの作品に出してもらえませんか？ 設定はコメント欄に書くので、お願いします！( ＞Д＜；) (2019年2月24日 16時) (レス) id: 62a5f394e4 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 未来の光に咲く鍵の花さん» コメントありがとうございます！ 本当ですか？嬉しいです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 『小生』は『しょうせい』と読みます！ 分かりづらくてすみません！ (2015年3月4日 23時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
未来の光に咲く鍵の花(プロフ) - この小説の世界観…好きです！あのすいません、『小生』と書いてなんと読むのですか？ (2015年3月4日 17時) (レス) id: e1d834432f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年1月24日 11時
