辻 45 ページ50
「そういえば、名前を言ってなかったわね…
初めまして、私は
狩屋の件が落ち着き、俺達は椅子に座ると互いに自己紹介を始めた。
「俺は、霧野蘭丸」
「霧野……ね」
女性…いや、水下さんは一つ頷いて微笑むと、寝ている狩屋を見る。
狩屋は先程の騒動などまるで無かったかのように寝息を立てて、気持ちよさそうに眠っている。
「彼は？」
「狩屋マサキです」
「その猫ちゃんは？」
「あ…こ、こいつは、その…」
水下さんはじっと俺の肩に乗っている子猫を見つめる。
この子猫はさっき、イドラに託された子猫だ。
狩屋を背負っている時もこの子猫はずっと俺の肩に乗っていた。
「…さっき、そこでちょっと…
…あの、それより貴方は一体……」
「ああ、私は今日からこの組織の情報屋として雇われたの。
よろしくね、霧野」
「は、はぁ…？」
道理で見た事が無い顔だ。
この組織内にはこんな……綺麗な女性はいなかったはずだから。
「ところで霧野、
鬼道ちゃんは何処にいるのかしら？」
挨拶も済み、少しの間を空けて水下さんがそう俺に尋ねる。
俺は彼女のその呼び方に驚き、聞き返すのが遅れてしまった。
「……ちゃん？」
「あ…間違えたー
何て呼べばいいのかしら…鬼道…くん？さん？」
すると水下さんは数回鬼道さんを呼び換えては首を捻った。
終いには「有ちゃん？」と明らかに小馬鹿にしたような呼び方を口に出した。
「あの…鬼道さんなら、多分副長室にいるかと…」
とりあえず鬼道さんの居場所が知りたいようなので、俺は彼女にそう伝えた。
大抵ならあの人はあの部屋にいるのだ。
「副長室……？」
水下さんは首を傾げる。
……あ、そう言えばこの人、「雇われた」って言ってたな。
ただでさえこの施設内は複雑な造りになってるし、この説明だけでわかるわけ……
「ん、わかった！
ありがとう、霧野」
………え？
わ、わかった…のか？
「じゃ、私は早速副長室に向かうわね。
えーと…狩屋？だっけ？
彼、暫くしたら目を覚ますから、それまで見てあげて？」
「あ、はい…！」
少し早口気味に水下さんはそう言うと立ち上がって扉に向かう。
「あ、そうそう」
扉を開けてからふと水下さんが振り返り、ニコッと微笑んだ。
「あんまりあの子達にちょっかい出したら、
死んじゃうよ？」
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ミア(プロフ) - 分かりました！ 次に作品を作る時にでも出してもらえれば幸いです！ (2019年2月25日 7時) (
レス) id: 62a5f394e4 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ミアさん» コメントありがとうございます！大変申し訳ありませんがこの物語にこれ以上登場人物を入れてしまうと元からｺﾞﾀｺﾞﾀしていることお話が更にｺﾞﾀｺﾞﾀしてしまうと思います…有難いお話ではありますが今回はお断りささて頂きますorz (2019年2月24日 23時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ミア(プロフ) - コメント失礼します。 私、キャラを考えるのはすごく好きなんですけど、ストーリーを考えるのが苦手で代わりにこの作品に出してもらえませんか？ 設定はコメント欄に書くので、お願いします！( ＞Д＜；) (2019年2月24日 16時) (レス) id: 62a5f394e4 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 未来の光に咲く鍵の花さん» コメントありがとうございます！ 本当ですか？嬉しいです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 『小生』は『しょうせい』と読みます！ 分かりづらくてすみません！ (2015年3月4日 23時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
未来の光に咲く鍵の花(プロフ) - この小説の世界観…好きです！あのすいません、『小生』と書いてなんと読むのですか？ (2015年3月4日 17時) (レス) id: e1d834432f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年1月24日 11時
