ハウトゥー世界征服 東 43 ページ48
あの後、僕はすぐに自分のテントに引き返した。
狩屋が投げたあの変な網による電撃のダメージが結構身体に響いていて、たまに転びそうになりながら。
霧野の前では平気な顔してたけど、これでもかなりキツい。
手足が痺れて、思うように動いてくれない。
「たっだいまー…」
やっと自分のテントに戻ると、僕は小声でそう言って静かに中に入った。
僕のベットの上で宗正が眠っているからね。
起こしたら可哀想だ。
「おかえり」
……あれ？
どうやら他に人がいたみたい。
声のした方を見ると、僕の机の上に隼人が座っていた。
眉間に深い皺を刻んで。
「って、何だよその格好。
最新のファッションか？」
早速ボロボロの姿を指摘され、僕は彼から顔をそらす。
すると隼人は机から下り、僕に歩み寄る。
「まぁ、ね？
どうだい？似合うかな？」
「嘘つけ」
彼の話に乗ってみると、案の定冷たくそう言われた。
その反応に僕は肩を竦め、宗正の寝ているベットの方へ向かう。
「おい、質問に答えろ」
「大丈夫、大した怪我はしてない」
「答えになってねぇよ。
つか何だ？襲撃でもされたか？」
「ちがうよ、ちょっとからかっただけ」
「からかって何で怪我すんだよ」
「んー、調子に乗っちゃったから？」
「…ホントに何があったんだよ」
あ、声のトーンが少し低くなった。
隼人、かなりイラついてるみたい。
「……フィフスセクターに会った」
「は？」
「それで何か変な網に捕まって、電撃もろ食らったの」
仕方ないので正直に白状すると、隼人は怒ったような表情をしてツカツカと僕の真後ろまで歩み寄る。
僕はベットの前まで来ると膝立ちをして、まだ痺れている指で宗正の頭を撫でた。
「…怪我は？」
「だからしてないよ」
「どっか痺れてたりとか…」
「それも大丈夫。
もう治りかけ」
「治りかけ、って事は痺れてんじゃねーか」
「けどいいの。
支障は無い」
「……」
隼人は呆れたように溜息を吐いて僕から離れると、またどかっと机に座る。
行儀悪……
とゆうか、僕の机なんですけど。
「…ついてきゃ、良かった」
ふと隼人がそう小声で呟いていたのを、
僕は聞き逃さなかった。
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ミア(プロフ) - 分かりました！ 次に作品を作る時にでも出してもらえれば幸いです！ (2019年2月25日 7時) (
レス) id: 62a5f394e4 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ミアさん» コメントありがとうございます！大変申し訳ありませんがこの物語にこれ以上登場人物を入れてしまうと元からｺﾞﾀｺﾞﾀしていることお話が更にｺﾞﾀｺﾞﾀしてしまうと思います…有難いお話ではありますが今回はお断りささて頂きますorz (2019年2月24日 23時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ミア(プロフ) - コメント失礼します。 私、キャラを考えるのはすごく好きなんですけど、ストーリーを考えるのが苦手で代わりにこの作品に出してもらえませんか？ 設定はコメント欄に書くので、お願いします！( ＞Д＜；) (2019年2月24日 16時) (レス) id: 62a5f394e4 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 未来の光に咲く鍵の花さん» コメントありがとうございます！ 本当ですか？嬉しいです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 『小生』は『しょうせい』と読みます！ 分かりづらくてすみません！ (2015年3月4日 23時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
未来の光に咲く鍵の花(プロフ) - この小説の世界観…好きです！あのすいません、『小生』と書いてなんと読むのですか？ (2015年3月4日 17時) (レス) id: e1d834432f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年1月24日 11時
