辻 40 ページ45
「んなっ…！？」
立ち上がったイドラを見て、狩屋は『ありえない』とでも言いたげな表情をして一歩後退る。
イドラは右手で猫を抱くと、徐に左手を前に突き出した。
俺はその手を見て、目を見開く。
何故なら、彼女の左手は黒かったから。
ボロボロのコートの袖から伸ばされた左手は、手首から先がまるで塗り潰されたかのように真っ黒で、爪が少し鋭い。
俺の知っているどんな黒よりも黒く、
その手は到底人間のモノとは思えなかった。
「は〜ぁ、霧野クンには見られたくなかったのですが…」
イドラは心底残念そうに溜息を吐くと、真っ黒な左手の指先で、ちょん、と網に触れた。
するとたちまち網が破け、一瞬にして彼女を捕らえていた物騒な網が消えてしまう。
跡形も無く、まるで最初から無かったかのように。
「な……なんだ、アレ…？」
「彼女の“能力”ですよ」
俺が誰に問うでもなく呟くと、狩屋はイドラを睨み付けながら答えた。
…能力……？
「病名、“
彼女の能力は『物を創り出す能力』と『物を破壊する能力』なんです」
「な、何だよ、それ…！？」
「へぇ〜…？
調べたんですかぁ？ソレ」
御丁寧に説明してくれる狩屋の話にイドラは割り込み、にたりと笑った。
刹那、
その場にいたはずの彼女が一瞬にしていなくなった。
「え…！？」
俺は驚きを隠せず、キョロキョロと辺りを見渡す。
何なんだよ、アイツ…！？
急に雰囲気変わったと思ったら、網消したり、いきなり消えたり…！！
「
こんなの聞いてな……」
狩屋も同じようで、辺りを見渡しながら胸ポケットに手を入れ、愚痴を言いかけた
その時だった。
「
違いますよ」
狩屋の背後で、凛とした少女の声が聞こえたのは。
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ミア(プロフ) - 分かりました！ 次に作品を作る時にでも出してもらえれば幸いです！ (2019年2月25日 7時) (
レス) id: 62a5f394e4 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ミアさん» コメントありがとうございます！大変申し訳ありませんがこの物語にこれ以上登場人物を入れてしまうと元からｺﾞﾀｺﾞﾀしていることお話が更にｺﾞﾀｺﾞﾀしてしまうと思います…有難いお話ではありますが今回はお断りささて頂きますorz (2019年2月24日 23時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ミア(プロフ) - コメント失礼します。 私、キャラを考えるのはすごく好きなんですけど、ストーリーを考えるのが苦手で代わりにこの作品に出してもらえませんか？ 設定はコメント欄に書くので、お願いします！( ＞Д＜；) (2019年2月24日 16時) (レス) id: 62a5f394e4 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 未来の光に咲く鍵の花さん» コメントありがとうございます！ 本当ですか？嬉しいです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 『小生』は『しょうせい』と読みます！ 分かりづらくてすみません！ (2015年3月4日 23時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
未来の光に咲く鍵の花(プロフ) - この小説の世界観…好きです！あのすいません、『小生』と書いてなんと読むのですか？ (2015年3月4日 17時) (レス) id: e1d834432f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年1月24日 11時
