イドラのサーカス 28 ページ33
男性は叫び声を上げる間も無く頭が粉々に粉砕され、血飛沫を広範囲に撒き散らしながら叩きつけられ
衝撃で床が抜けて、肉塊は下のフロアへと落ちた。
下は丁度パーティー会場だったらしく、一息の間を置いて甲高い悲鳴が湧き上がる。
「あーあー、派手に打ち抜いたねー
もうちょいエレガントに出来ないのかな？」
床に出来た穴を覗き込み目の前の少年に訪ねた。
すると少年はパンパンと手を払いながら、口を尖らせる。
そのすぐそばには大きなハンマーが置かれていた。
「だって『バケモノ』ってAが言われてたのがなんかムカついたから…
どうせ殺るんだし、いっかなって！」
彼は悪びれも無くそう言って屈託の無い笑顔を向ける。
彼のタキシードは返り血で真っ赤に染まり、ハンマーも汚れ、思わずAは溜息を吐いて頭を抱えた。
「天馬、確かに殺るのは君の役目だったし、そこは咎めないけれど…
…もう少し何とかならないのかなぁ…」
「い、いいじゃん！
俺ちゃんと“作戦”通りにやったよ？！」
「ただ単に『殺せ』と言った僕にも責任があるから、あまり強くは言えないけど…
…説明の時に『静かに』って加えれば良かったよ…」
「えぇ……」
少年…否、天馬は肩を落とし、ガッカリした態度を顔に露わにした。
その様子にAの肩に乗っていたフクロウは翼で口元を隠し、肩を上下に震わせた。
「ホント、笑っちゃうよね」
「うぅ…笑わないでよ皆帆ー…」
『皆帆』と呼ばれたフクロウに笑われ、更に天馬は肩を落とした。
Aはその様子につい笑みをこぼし、項垂れる彼の頭に手を乗せた。
「…でも、よくやったよ、キミは」
「っ…！！」
不意の行動に天馬は目を丸くさせ、顔を上げる。
Aはその目を見て微笑んだ後すぐに踵を返し、真っ黒な左手を窓に置いた。
次の瞬間、窓もガラスケースと同じ様に砕け、欠片も残さず消えてしまった。
すかさずフクロウがAの肩から飛び立ち蒼い光を放出させながら外に出る。
次第に光が収まると、A達の目の前で大きなフクロウが飛んでいた。
人よりもずっと大きく、その背は人が丁度2人ほど乗れる大きさだ。
「そろそろ帰るよ。
パーティーの時間は終わりだ」
Aは名残惜しそうにそう言うと、天馬と共にフクロウの背に飛び乗った。
フクロウはそのまま悠々と飛び立ち、テントへと向かった。
右手には彼らの『希望のカケラ』を握り締めて。
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ミア(プロフ) - 分かりました！ 次に作品を作る時にでも出してもらえれば幸いです！ (2019年2月25日 7時) (
レス) id: 62a5f394e4 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ミアさん» コメントありがとうございます！大変申し訳ありませんがこの物語にこれ以上登場人物を入れてしまうと元からｺﾞﾀｺﾞﾀしていることお話が更にｺﾞﾀｺﾞﾀしてしまうと思います…有難いお話ではありますが今回はお断りささて頂きますorz (2019年2月24日 23時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ミア(プロフ) - コメント失礼します。 私、キャラを考えるのはすごく好きなんですけど、ストーリーを考えるのが苦手で代わりにこの作品に出してもらえませんか？ 設定はコメント欄に書くので、お願いします！( ＞Д＜；) (2019年2月24日 16時) (レス) id: 62a5f394e4 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 未来の光に咲く鍵の花さん» コメントありがとうございます！ 本当ですか？嬉しいです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 『小生』は『しょうせい』と読みます！ 分かりづらくてすみません！ (2015年3月4日 23時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
未来の光に咲く鍵の花(プロフ) - この小説の世界観…好きです！あのすいません、『小生』と書いてなんと読むのですか？ (2015年3月4日 17時) (レス) id: e1d834432f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年1月24日 11時
