アブストラクト・ナンセンス 18 ページ23
「…何これ、パーティーの招待状？」
Aは2つの封筒を手に取る。
エリカさんは頷き、初老の男が写った写真を指差す。
「三日後にこの人の屋敷でパーティー開かれるの
私、あの人の秘書として一時期働いてたから貰ってね。
そん時に取ってけば簡単でしょ？」
「…はぁ…？」
Aは明らかに面倒くさそうな表情をする。
あまり彼女はこういうのは行きたがらないようだ。
しかし話を聞いていた天馬は目を輝かせながら勢い良く手を上げた。
「ハーイ！！
それ、俺行きたいっ！一緒に行きたいっ！！」
「…はぁ？」
天馬がそう主張すると、Aは眉根に皺を寄せた。
剣城はその隣で呆れた様に溜息を吐く。
「でも天馬、これは遊びじゃ…」
「知ってるよ！石探すんでしょ？
協力するからさ、ね？お願い！」
必死に頼み込む天馬の姿に、Aはエリカさんと顔を見合わせる。
そしてエリカさんは「いいんじゃない？」と天馬に向かって微笑んだ。
「こういうのって滅多に行く機会が無いからね。
楽しんで来なさい」
「ちょっと、何勝手に…」
「やったぁ！！」
Aが何かを言いかけたがそれを天馬が遮り、
天馬はその場で飛び上がって喜んだ。
これにAはもう何も言えなくなり、長い溜息を吐いてソーダの中に入っていたチェリーを咥える。
「まぁ、いいじゃないか、先生？」
「剣城まで…
彼は“病気”なのに……」
「多分、大丈夫だと思う。
最近は症状も出てない」
「それが怖いんだよー…
そーゆー時に限って出て来たりするんだからー…」
チェリーを食べ終えたAはテーブルに突っ伏し、喜びはしゃぐ天馬を見る。
そして少ししてからフッ、と目を細めた。
「……ま、いっか。
久しぶりに楽しんで来るとするよ」
顔を上げ、Aは微笑む。
するとエリカさんが何か思い出したかのように「そーそー、」と言葉を発した。
「ついでにその人、“始末”しちゃってよ」
優しげな微笑みからは想像もつかない残酷な言葉に俺は目を丸くした。
Aは訝しげに眉を顰める。
「…え？何で？」
「彼、裏で色々汚い事やって、今の地位に就いたみたい。
そーゆー人間を排除するのも、貴方の目的でしょ？」
「…うん、わかった」
Aは二つ返事で了承し、その仕事を引き受けた。
そしてAも口元を歪めると、エリカさんにこう尋ねた。
「ねぇ、そのパーティーって動物も連れて行っちゃダメかな？」
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ミア(プロフ) - 分かりました！ 次に作品を作る時にでも出してもらえれば幸いです！ (2019年2月25日 7時) (
レス) id: 62a5f394e4 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ミアさん» コメントありがとうございます！大変申し訳ありませんがこの物語にこれ以上登場人物を入れてしまうと元からｺﾞﾀｺﾞﾀしていることお話が更にｺﾞﾀｺﾞﾀしてしまうと思います…有難いお話ではありますが今回はお断りささて頂きますorz (2019年2月24日 23時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ミア(プロフ) - コメント失礼します。 私、キャラを考えるのはすごく好きなんですけど、ストーリーを考えるのが苦手で代わりにこの作品に出してもらえませんか？ 設定はコメント欄に書くので、お願いします！( ＞Д＜；) (2019年2月24日 16時) (レス) id: 62a5f394e4 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 未来の光に咲く鍵の花さん» コメントありがとうございます！ 本当ですか？嬉しいです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 『小生』は『しょうせい』と読みます！ 分かりづらくてすみません！ (2015年3月4日 23時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
未来の光に咲く鍵の花(プロフ) - この小説の世界観…好きです！あのすいません、『小生』と書いてなんと読むのですか？ (2015年3月4日 17時) (レス) id: e1d834432f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年1月24日 11時
