◇ラプンツェルの決意 ページ15
「……そんな事、出来るの？」
サッカーを初めてまだ日が浅い私は、ソウスイの話が実現出来るかどうかなんてわからなかった。
私は恐る恐るソウスイに尋ねると、ソウスイは続けた。
「ああ、出来るとも。その気になればお前でも」
「……！」
私でも出来る。
その言葉に私は希望を見出してしまった。
だって私でも出来るんだよ？
こんな私でも2人を助けられるかもしれないんだ。
「………どう、するの？
どうすれば……そんな事、出来るの？」
罠かもしれない。また騙されるかもしれない。
それでも私は信じたかった。
そんな夢みたいな事が出来るって信じたかった。
ソウスイは薄い笑みを浮かべる。
まるでわかっていたようだ。
私がこう言うんだって。こんな風になるんだって。
「来なさい。私がその術を教えてやろう。
ただ、今までの生半可な特訓だとは思わない方がいい。時間が無い中、短期間で�犹転紊欧覘瓩鵑澄�
そのエイリア石があっても、お前の身体が負荷に耐えられるかどうか……」
ソウスイはくるりと踵を返すと、振り返りざまにそう言った。
希望を与えといて、今更そんな事言うなんて。
ソウスイもやっぱり意地悪だ。
でも私の中で答えは決まってた。
私はゆっくり立ち上がると、胸元のエイリア石を握り締める。
��2つ�瓩離┘ぅ螢∪个枠�かに私の手の中で鳴いた。
…どうせ、私の命は限られている。
ならば最期に大好きな人達を守る為に使おうと思う。
そうすればお父さんとお母さんも、喜んでくれるよね。
人の為に命を使うのは悪い事ではないだろうから。
「………やる」
ああ、でもまだちょっと怖いのかも。
そう答えは私の声は震えていた。
だけどもう答えちゃったから。後戻りなんて出来ない。
私はソウスイを見据えて、続けた。
「やる。私、やるもん。
絶対に耐えて、2人を守ってみせるもん…！」
震えながらも、私はハッキリ答えた。
そうしたらソウスイはまた不気味にくつくつ笑って、正面を向いた。
そのままｺﾂｺﾂと、足音を響かせながら通路を歩く。
きっとこれから連れて行かれるんだ。
私を特訓する場所に。
その3歩くらい後ろを私は歩く。
最期に後ろを振り返って、トレーニングルームの扉の方を見遣った。
「(…待っててね、サクマ、ゲンダ。
絶対に私が、2人を守るからね)」
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＊IJu＊(プロフ) - 胡蝶之夢さん» コメントありがとうございます！楽しみにして頂いているようで嬉しいです(｀･ω･´)更新頑張ります〜！ (2020年5月25日 2時) (
レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶之夢 - とってもいいところで切り上げられているので、続きが気になります！更新頑張ってください！ (2020年5月23日 1時) (レス) id: c7cfce80ec (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 桜吹雪さん» コメントありがとうございます！自分もまだまだ小説の書き方は模索している最中ですが、そう言って貰えて嬉しいです…！ありがとうです( ´ ▽ ` ) (2020年4月21日 1時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
桜吹雪(プロフ) - あぁー......尊いぃ......（語彙力皆無）ホント、ストーリーの構成から文章の書き方から全部上手いですね！尊敬します！ (2020年4月20日 19時) (レス) id: 8c61b1b0e7 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 氷浦メグさん» コメントありがとうございます！早くくっついて欲しいですね〜(他人事) 素敵な夫婦に…なると、いいな…… (2020年3月22日 2時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
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