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○訪問者○ ページ36

それからはまた人形遊びを再開させた。

と言っても私がお願い事をして、それにテディが応えるって言うのを延々と繰り返してるだけ。


それだけなのにどうしてか、とても楽しくて、話し掛けたら言葉が返ってくるのが嬉しくて。

ゴウセルとならずっとずっとやってられるなって思った。



……でもそれだとゴウセルは飽きちゃうかな?



「テディさん、テディさん、次は……」



なんて事思いながら、私は次のお願い事は何にしようかな、なんて考える。

こうやって考える時間すらも楽しい。何だかわくわくする。


どうしようかな、ゴウセルと何しようかな。

そんな感じで頭の中で次のお願い事を考えている時だった。



突然、家の扉がノックされたのは。



「ひゃっ…?!」



予想外の出来事に、私は思わず短い悲鳴をあげる。

そうしてゆっくりと扉の方へ目を向けた。


扉はノックされた後、少しの間静かだったけれど
またすぐに『コンコン』とノックされて、私の顔が引き攣っていくのが自分でもわかった。



だって、だって此処は森の奥深くだから。

そこには『怪物がいる』って噂を流したから。


だから今の今まで家の扉をノックされた事はない。

これからもそうだって思ってたのに……



……一体、誰なの?



『失礼、我らはリオネス王国の騎士団にございます。
お尋ねしたい事があるのですが…誰か、中にいないのでしょうか?』



不安になりながらもゴウセルと一緒に扉の方を見つめていると、ふと扉の向こうから丁寧な男の人の声が聞こえた。


どうやら騎士団の人みたい。

村の人じゃないとわかってちょっとだけ安心したけれど、でもまだ不安は拭えない。肩が震えてる。



騎士団さんが一体こんな所にどんな用事なのだろう…?


そう考えようとしたその直後に、私は先程のゴウセルの話を思い出した。



「は…はい!!今、で、出るから…!」



とりあえず返事を返してから、私は1度ゴウセルの方を見遣る。

ゴウセルは相変わらずの無表情で、そこからどんな感情だったのかはわからなかったが
少なくとも今、ゴウセルがピンチなのはわかったから、私は表情を引き締めるとバーニーを胸に抱いたままゆっくりと扉の方へ近付いた。

○私が守る○→←○すごい人○



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*IJu*(プロフ) - あまのじゃくさん» コメントありがとうございます! 個人的には好きなんですけれど、そうですかイラつかせてしまいましたか……貴重なコメントありがとうです、次の新作のキャラ作りに生かして行こうと思います (2017年11月3日 18時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
あまのじゃく - この夢主が大嫌いすぎてイライラしました。 (2017年11月3日 17時) (レス) id: 6eda127a87 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - 眼鏡っ娘☆さん» コメントありがとうございます! 更新遅くてごめんなさい……気ままにのんびり更新しているもので……更新楽しみになされているのにすみません…… 気長に待ってくれると嬉しいですー! (2017年8月1日 0時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
眼鏡っ娘☆ - 毎日確認しても更新されてなくて残念です・・(泣)頑張って下さい!楽しみにしてます! (2017年7月31日 13時) (レス) id: 0e24f7fe4c (このIDを非表示/違反報告)
眼鏡っ娘☆ - 更新頑張って下さい!毎日確認して楽しみにしてます! (2017年7月28日 9時) (レス) id: 0e24f7fe4c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年7月20日 0時

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