○その日は何かが違った○ ページ3
『腐敗病』
体が長い年月を掛けて腐り果てていき、やがて死に至る恐ろしい病。
未だ治療法は解明されておらず、掛かってしまったら確実に死んでしまう不治の病。
この病気はその病質も然る事乍ら
何より見た目が目も合わせられないほど醜くなるのが特徴の一つであり
その為幾らその人間が悪くなかろうとも
人々から煙たがられるのは必然の出来事である。
「今日は何をして遊ぼうかな〜…」
私もその1人であり
そのせいで森の奥に置き去りにされてしまった。
小さい頃に発病したこの病気は、歳を重ねる毎に酷いものとなり
仲が良かった、大好きなお友達とも遊べなくなり、誰も近付いて来なくなり。
遂には住んでいた村から追い出され
片目が腐りきった拍子に、パパとママにまで愛想つかれて捨てられてしまった。
不幸に不幸が重なり、一時期は落ち込み家の中に閉じこもっていたが
気付いたらそんな気持ちなど無くなっていて
代わりに途方もない虚無感が私を支配していた。
ただただ同じ毎日を繰り返す日常。
そこになんの刺激も無い。なんの価値もない。
そんなつまらない毎日を送るくらいなら、死ねばいいと私も思う。
でも私は臆病者だから、そんな事考えても出来そうにはない。
それにまだ、完全に諦めたわけではないの。
まだ一縷の希望に縋ってる。
毎月私の家の前に物資を届けてくれる、顔も名前も知らない人間に。
「そうだ、今日は花冠をつくろっかな！」
森の中を散歩中に、私は独りそう提案する。
もちろん賛同も反対の声も聞こえない。
聞こえるのは森の動物達の声と『今日�爐皚瓩世韻鼻戮班佞餌�す私の心の声ぐらい。
返って虚しく感じるかもしれないけれど、私の感覚は麻痺してしまっているのか、もう何も感じられなくなっていた。
とにかく目的も決まった事なので、私は道なりに進んである場所を目指す。
そこは少し拓けた湖のある場所で、今の時期だと沢山のお花が咲いているはずだ。
私はいつもそこで花冠をつくっているのだ。
昨日もそこで花冠をつくったの。
私は歩く。のんびり歩く。
別に走っても良かったけれど、そうしたら早く湖に着いちゃうから。
ゆっくりゆっくり、地面を踏みしめ
ゆっくりゆっくり、時間を進める。
そんな事してもいい事なんて無いだろうに。
どうせいつも通りなのに。
「＿＿＿！」
この時の私もそう考えていた。
倒れていた1人の人間に気付くまで。
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＊IJu＊(プロフ) - あまのじゃくさん» コメントありがとうございます！ 個人的には好きなんですけれど、そうですかイラつかせてしまいましたか……貴重なコメントありがとうです、次の新作のキャラ作りに生かして行こうと思います (2017年11月3日 18時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
あまのじゃく - この夢主が大嫌いすぎてイライラしました。 (2017年11月3日 17時) (レス) id: 6eda127a87 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 眼鏡っ娘☆さん» コメントありがとうございます！ 更新遅くてごめんなさい……気ままにのんびり更新しているもので……更新楽しみになされているのにすみません…… 気長に待ってくれると嬉しいですー！ (2017年8月1日 0時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
眼鏡っ娘☆ - 毎日確認しても更新されてなくて残念です・・(泣)頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2017年7月31日 13時) (レス) id: 0e24f7fe4c (このIDを非表示/違反報告)
眼鏡っ娘☆ - 更新頑張って下さい！毎日確認して楽しみにしてます！ (2017年7月28日 9時) (レス) id: 0e24f7fe4c (このIDを非表示/違反報告)
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