意地悪注意報【まふまふ】

▼番外編 ページ46

▼another story:urata_▼

▼36話の続きから



浦田さんの顔が頭から離れなくて


なのに楽しそうに笑うから

思わず公園から出てしまったが




最短ルートさえもわからないのに


交通機関も使わず帰るのは
もしかして、やばいのでは……




そう気づくのが遅かったことに気づいた。






適当にそのあとも歩き続けて、

何処の路地かわからないところまで来てしまった




やばい、やばい、
非常にやばい。

私が焦っていると




「…ほーら、勝手に帰ろうとするからだよ」





背後から声が聞こえて
勢いよく振り返る




「浦田…さん」


目の前の彼は見る限り少し息切れしていて


「方向音痴なんだね…Aちゃん…」




こちらを見ながら苦笑いしてた。




どうして、追ってきたのだろう






「あそこで帰られるとか、あんなんじゃ嫌」





「だって…私は」





「まふくんが好きなんだよね…知ってるけど」





「俺だってAちゃんが気になって仕方ないんだよ」



ゆっくりと近づいてきて、私の手を掴む





「別に今すぐになんて言わないから…

もっと教えて欲しいんだ…Aちゃんのこと」






ご友人って関係から始めてよ…



彼は困った顔で私を見るから
頷いてしまった。

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