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翔さんが、困った顔をしてるのが分かる。
マンションのエントランスからの明かりが外に漏れてて。
ほらね、やっぱり困り顔。
「わり、遅くなった」
「…ごめんなさい、こんなとこまできて」
「ちょっと。肩びしょ濡れじゃん」
「雨、ひどくて、」
なんだか怒られてるみたい。
口調は優しいけど、翔さんは私が意地張ったり無理するのが嫌い、多分。
それから、ふぅ、とため息を吐いて。
「乾かさなきゃな」
「え、」
「話もあるんでしょ。ほら行くよ」
鍵を開けて、エントランスをくぐる翔さん。
話っていうか、お菓子…。
あれ、私お家に連れてかれちゃうの？
エントランスの前に立ち尽くす。
「あ、男の家とかだめな人？」
「、いえ。大丈夫です、」
分かってる、何もないこと。
だけど、好きな人にどうぞ、なんて言われたら。
逆にこわい。
翔さんもそれを感じ取っていて。
「俺が前に男の車に乗るな、なんて言ったから警戒してる？」
「そういうわけじゃ、」
「他の男の部屋にはむやみに入んなよ」
「え、はい？」
「俺もちょっと話したいから」
だから、な？なんて。
その言葉に、こくりとうなずいて着いていく。
私、流されやすすぎ、本当に。
他の男の部屋には、ってことはきっと翔さんとは何もないってことで。
それは安心で。
だけど、心の奥でちょっぴり残念で。
前を歩く翔さんに着いていくしかできなかった。
エレベーターに乗って。
翔さんの部屋、何回なんだろうなんて思いながら開閉ボタンを押そうとしたところで、ふいに手が触れる。
「わ、ごめんなさい、」
「はは、びっくりしすぎだろ。心外だわ」
「、すいません」
「手も冷てーし」
ごめんなさい、ってまた謝ろうとしたところで、違う違う、と遮られる。
「謝るの俺の方だし」
「え、いえ別に」
「わり、まじで。会議、長引いて」
会議、という言葉にまた涙が浮かんでくる。
やばい、と思って顔を伏せる。
だけど、裏切られたわけじゃなかったんだ。
「ん？どした？」
「ごめんなさい、ちょっと疑った。来ないんだって」
「そりゃ疑うわ。俺だったら帰ってる」
「ふふ、」
笑って顔をあげたら涙がこぼれた。
あわわ、って思って涙を拭おうとしたら。
翔さんが、ワイシャツの裾を目尻に当ててくれて。
ごめん、って切なそうに笑いながら、涙を拭いてくれた。
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なつめ(プロフ) - 翔英優さん» はじめまして(^^)コメントありがとうございます＊大好きだなんて言っていただけて、とてもうれしいです(^^)優しいのといじわるなのと、たくさん詰め合わせながら書いています(^^)！きゅんきゅんだなんて、最高のほめ言葉です(^^)＊ (2014年9月21日 21時) (
レス) id: cb201f1e2e (このIDを非表示/違反報告)
翔英優 - 櫻井くんの優しさにキュンキュンします！ なつめさんが書く小説大好きです(о´∀`о) (2014年9月21日 19時) (レス) id: 9eb7effa93 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - はなさん» こんばんは(^^)きゅんきゅんの言葉が聞けて、とてもうれしいです(^^)！かっこいい翔さんをお届けできるようにがんばります＊* (2014年7月26日 22時) (レス) id: c097626a97 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - ゆりさん» なかなか進まないお話なのに、楽しみにしていただいてありがとうございます(^^)！ちょっぴり強引な翔さん、お楽しみにしていただければうれしいです＊ (2014年7月26日 22時) (レス) id: c097626a97 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - なつめさん、こんばんは(´∀｀*)毎日、更新の度にきゅんきゅんしてて楽しく読ませてもらってます♪また今回も翔さんがかっこいいですねヽ(；▽；)ノ次回更新がますます楽しみになりました♪ (2014年7月25日 22時) (レス) id: 8a0c578eb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつめ
| 作成日時：2014年6月5日 23時
