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翔さん、起きたかな。
チサに車で送ってもらって。
お風呂からあがったところで。
電話をかけてみる。
ワンコール、ツーコール…
『…もしもし』
「あ、翔さん、」
寝起きみたいな声。
電話口がしーん、となって。
何て切り出したらいいか、分からない。
「あの、」
『大丈夫？』
「はい、ご迷惑おかけしてすいません」
別に、って。
あれ、何だかそっけない。
寝起きだから？
私、昨日何かやらかした？
「…ごめんなさい」
『もういいって。大丈夫なら』
「あの、お時間あるなら今日少し会いたくて、」
お礼と、おわび。
よく考えたら、食事の支払いを一軒もしてなくて。
お財布の中は、昨日家を出たときのままで。
いまさら現金を渡すのって逆に失礼だから、少しおしゃれなお菓子を買って、二人でお茶でもしたい。
そんなことまで、計画立ててたのに。
『あんた、俺のこと嫌いなんでしょ』
「え、」
『いつも言ってるじゃん』
「まあ、総合的には、」
『じゃあ、もう会うの止めようか』
頭の中が真っ白になった。
いつもの冗談かいじわるか。
そんな風に思いたかった。
だけど、この電話に翔さんが出たときから生まれてた変な空気のせいで、冗談じゃないような気がして。
「なんで、」
『無理して会うようなもんじゃないだろ』
「私、そんなに酔って変なことしちゃったんですか？」
『は？はは、なにそれ？』
飽きれたように、ばかにして笑う翔さん。
目尻に涙が溜まって、声が震える。
ああ、だめ。
重い女ってばれる。
下心があるって思われちゃう。
「、分かりました」
『何だよ、あっさり』
「だって、」
『…嫌いならもっと早く言えよ』
なにそれ。
向こうもイライラしてるのが分かる。
違うもん、嫌いじゃないもん。
ぶわっと涙が溢れる。
だって。
「だって、そっちが嫌いでいて、って言ったくせに！」
それだけ言って電話を切る。
おい、って言われた気がしたけど。
思いきり、通話終了の画面を押した。
何で急にそんなこと言うの？
こんなに好きなのに。
ばか、翔さん。
何もわかってない。
ばかばか、嫌いよ。
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なつめ(プロフ) - 翔英優さん» はじめまして(^^)コメントありがとうございます＊大好きだなんて言っていただけて、とてもうれしいです(^^)優しいのといじわるなのと、たくさん詰め合わせながら書いています(^^)！きゅんきゅんだなんて、最高のほめ言葉です(^^)＊ (2014年9月21日 21時) (
レス) id: cb201f1e2e (このIDを非表示/違反報告)
翔英優 - 櫻井くんの優しさにキュンキュンします！ なつめさんが書く小説大好きです(о´∀`о) (2014年9月21日 19時) (レス) id: 9eb7effa93 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - はなさん» こんばんは(^^)きゅんきゅんの言葉が聞けて、とてもうれしいです(^^)！かっこいい翔さんをお届けできるようにがんばります＊* (2014年7月26日 22時) (レス) id: c097626a97 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - ゆりさん» なかなか進まないお話なのに、楽しみにしていただいてありがとうございます(^^)！ちょっぴり強引な翔さん、お楽しみにしていただければうれしいです＊ (2014年7月26日 22時) (レス) id: c097626a97 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - なつめさん、こんばんは(´∀｀*)毎日、更新の度にきゅんきゅんしてて楽しく読ませてもらってます♪また今回も翔さんがかっこいいですねヽ(；▽；)ノ次回更新がますます楽しみになりました♪ (2014年7月25日 22時) (レス) id: 8a0c578eb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつめ
| 作成日時：2014年6月5日 23時
