エイトフットの相談室

貴方はだあれ？ 028 アップル編終了 ページ33

アップル「確かに私はうまれたときからアップルポイズンだった。 気がついたらマスターがいてお前はあの娘を殺すためにいるんだ。と説明された。……だから俺は白雪姫に食べられて役目を果たしたんだ。」
A「役目？」
アップル「あぁ。マスターの望み通り私は彼女にたべられた。そして彼女は永遠眠りにつくはずだった。」
A「でも確か白雪姫は王子様のキスで……」
アップル「眠りから覚めてしまった。永遠の眠りがイコールで死になるわけてばない。彼女が眠りから覚める方法なんて毒リンゴを吐き出してさえしまえばいい。」
アップルは弱々しい微笑みをたたえながら
アップル「ただ眠らせただけなのに……マスターは本当の意味で永遠の眠りについてしまった。 まったく。皮肉なものだな。」
目を閉じるアップル。
きっとマスターのことをおもってる

A「初めからマスターは白雪姫を殺すつもりはなかったのかしら」
アップル「さぁな。ただ私が生ま れた時は憎しみや嫉妬しか無かった。だが……」
少し難しい顔をしたながらアップルは続けた
A「だが？」
アップル「他の感情もあったんだ。ただこの感情の名前が俺にはわからない。なんだろうな」
A「もしかしたらその感情の名前を知るためアップルはいるのかもね。」
アップル「感情の名前……か。それがただの林檎に課された役割なのか……な」
A「ただの林檎じゃない。アップルポイズン。に課せられた役割だよ。」

……きっとね。 物事には理由があると思う。

ただ理由は誰も教えてくれない。
だからこそみんな勉強して捜して少しでも知ろうとする。

でも時々知ってしまったから足がすくむこともあるけど。
それでも明日を捜してまた歩く。


きっと貴方の名前がさすように毒のようにトゲトゲしい理由かもしれない。
それでもそこには誰かの想いがあると思うよ。

だから私はなんどでも尋ねるの。

貴方はだあれ。なぜいるのと

貴方がいる意味は？

貴方自身が存在価値があるってわかるために

アップル「私がいる意味はこの感情の名前を知るためなら、きちんと探さなくてはいけないな。 マスターのためにも」

アップルが私をみて軽く微笑んだ。

アップル「さて。買い物はできたし帰るか？」
少し肩の荷がおりたような晴れた顔でアップルは私を見る。
もう呪いの指輪を見た時のあの暗いアップルはもうそこにはいなかった。

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