エイトフットの相談室

貴方はだあれ？ 027 ページ32

A

「少なくとも……

貴方の感情ではないはずよ

アップルポイズン」


アップル「……っ！」

A「アップルポイズン つまり毒リンゴ。これは意志を持たない無生物 これが今の貴方の成り立ち。 そんな貴方はもしも物語の中にいたとしても感情なんて持たなかったはずよ。
ねぇ。だとしたら貴方はいつ産まれたの？
そしていつからその感情があるの？」

アップルの存在意義そのものを問う質問。

本来ならしてはいけないはずの質問。

答えられなければアップルは消えてしまうような気がする。

目の前から消えるのか、存在が消えるのかはわからないけどなんとなくそんな気がする。

だって…………



存在意義のないキャラクター はすぐ消えていってしまうから。


ディズニーは夢の国。

夢の中でも優しくはない。


存在意義 つまりキャラクターとしての成り立ちが弱いものや人気のないものはどんどん消えていってしまう。

昔見てた名前の思い出せないおぼろげなキャラクターなんて頭の中に探せば何人もいるでしょう？
ディズニーキャラクターたちだってそう。

忘れられたら消えてしまうんだ。


ダレニモキヅカレヅニ

…………なんでこんなことを知っているのかなんてよく分からない。

でも感覚が告げてくる。



彼がここにいるべき理由を探さなきゃって

消さないために

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