死神の病【StoryOne】 ページ4
最近、私たちは同じ部屋で過ごしている。
まぁ、いわゆる同棲というやつだ。
毎日ドタバタでとにかく忙しい。
そんなある日のこと。今日の話だ。
サーティーンが熱を出した。
高熱じゃない為、普通の流行り熱だろう。
私は、意地でも寝かしつけた。
が、これはＳランク任務よりも大変すぎた。
サーティーンは大丈夫だから寝ないと駄々をこねるし、横になろうとすらしない。
まるで、コイツの母親にでもなった気分だ。
「ほら、サーティーン口開けろ」
馴れない手料理でお粥を作った。
味は、考慮してなるべく薄めにした。
だが、口を開かない。
こうまでなると、昔に戻った気分だ。
コイツが背中の翼を捨ててから、死神としての環境慣れが大変だったのを思い出す。
いや、環境慣れというより反抗期か。
とにかく、コイツはいつまで経っても反発ばかりのガキンチョだったのだ。
「んー…俺チャン食いたくねぇ〜」
そう口を開いた瞬間を狙っては、サーティーンの口にお粥を突っ込む。
はぁ、と思わず溜め息を吐いてしまう。
子育ては何よりも苦手なんだが……
「食べたら薬飲んで寝てなよ」
私は、上着を来て部屋を出ようとした。
「A……何処に行くんだよ。俺チャン独りにすんのかァ？」
反射的に足が止まった。
私は、ムッとした顔で一回だけ振り向いた。
そして、一言。
「私だって暇じゃないんだ。風邪ぐらい自力で治せ。男だろ、このアホ堕天使……！！！」
私は、ずかずかと部屋を出ていった。
微熱の病人を独り残して……
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椿＠コンパス民(プロフ) - ありがとうございます！！見てくださって感想まで…本当にありがとうございます！！ (2020年4月19日 23時) (
レス) id: 36365ee645 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(アル,スト,刀剣,第五,ヒプ好き,��)(プロフ) - 続編まで続いていらっしゃいましたので此方に書かせていただきます…どういう出会いがあったのか、どういう理由で人物が行動を起こしたのか等が本当に分かりやすくてとても好きです…!!更新頑張ってください、応援しています!!参加ありがとうございました!! (2020年4月18日 19時) (レス) id: 0e478908d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆しゃくしゃしゃん☆ | 作成日時：2020年4月15日 15時
