嫌な予感だ#7 ページ27
「落チ着イテ下サイ、サーティーンサン」
一方その頃、ホームでは全ヒーローが集まっていた。
「どうしてAが、居ないんだよ！おいVoidoll！どうなってやがんだ！この…！」
そこでサーティーンは口を閉じた。
この状況はVoidollの責任では無いことを知っていたからだ。
しかし、どうすることも出来ない悔しさが残る。
(……ったく、師匠の奴、どこに居てやがんだ……ｯ)
サーティーンの頭の中は焦りと不安でいっぱいだった。
今すぐにでも飛び出して探しに行きたい。
それを我慢して体が震えた。
「カピ…！？桜華サンの暴走ノ気配ガ完全二止マリマシタ」
そのVoidollの言葉を聞いて一同はほっとした。
しかし、Voidollは動こうとしなかった。
「おい、どうしたんァ？もういいだろカタコトマシーン」
サーティーンのそれに賛同してメグメグも問う。
メグメグは、趣味の一環である銃器メンテナンスの途中であり、早く早くとサーティーン同様にVoidollを急かしていたのだ。
「メグメグも早く戻りたーい！あーあー！退屈！」
落ち着け、と隣のルチアーノ。
その時、ちょうど皿洗いをしていたジャンヌがいきなり皿を落として割り、震えた口調で謝った。
「あ…ぁ…すみません……私としたことが…」
他のヒーロー達が心配して駆け寄った。
ジャンヌの顔は真っ青だったのだ。
どうしたかと問い掛けても返事がない。
「あの……私、昔から不穏の前兆が感じ取れて……今も同じような感覚に陥ったのです……確かに、先程の桜華さんの気配は消えましたが…」
深呼吸してから、その言葉を綴った。
「…それにすり変わるように、今まで感じたことの無いAさんの力が溢れ出してきて……すみませんよく言えないのですが……」
「……Aの？」
そこでサーティーンの思考が停止した。
そんなはずがない。
今まで完璧だったはずの師匠がそんなふうになるはずない。
心のどこかでそう信じていたものが壊された。
聖女の力は絶対だとAにも教わっていた。
つまり、師匠のAが黒なのは間違いない。
「「！？」」
その時、ホームにいきなり負傷した忠臣が入ってきた。
片腕から出血しており、ほぼ倒れる寸前だった。
グスタフが咄嗟に駆け付け、ジャンヌダルクの手当が入った。
「桜華サン…何ガアッタノデスカ？」
Voidollが聞いた。
その返答は驚くべきものだった。
「彼奴は、もう、正気では無い……それ故に近付くのは危険だ」
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椿＠コンパス民(プロフ) - ありがとうございます！！見てくださって感想まで…本当にありがとうございます！！ (2020年4月19日 23時) (
レス) id: 36365ee645 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(アル,スト,刀剣,第五,ヒプ好き,��)(プロフ) - 続編まで続いていらっしゃいましたので此方に書かせていただきます…どういう出会いがあったのか、どういう理由で人物が行動を起こしたのか等が本当に分かりやすくてとても好きです…!!更新頑張ってください、応援しています!!参加ありがとうございました!! (2020年4月18日 19時) (レス) id: 0e478908d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆しゃくしゃしゃん☆ | 作成日時：2020年4月15日 15時
