嫌な予感だ。#3 ページ22
知っていた。
忠臣の身体は今化け物が動かしている。
が、その身自体は忠臣のものに変わりはないこと。
どうすれば……どうすればいいのか。
何も分からないまま立ち尽くすことしか出来ない。
こんなにも弱くなったのか？私は。
いや、違う。私は弱くなってなんてない。
Voidoll曰く、システムに私の能力の上下は加えないと言っていた。それは私が頼み込んだからだ。
この世界から離れる時に、弱くなっていては仕事に支障をきたすから。故に、弱くなってなどいない。
……ただ、弱みが出来たのだ。
仲間意識が芽生え、安易に殺めることなど出来なくなっている。
きっと奴はそれを知っていたのだろう。
何なら待ち構えていたのかもしれない。
「さあ、どうするか決めよ。今ここで我と交わり、子を為すか…抗いこのまま死ぬか……それとも…」
＿＿彼奴を仕留めるか。
そう言ってもう一度忠臣の方に目をやる。
忠臣は昏睡状態だった。
意識を乗っ取られたからか動こうとしない。
パニック状態になりそうだ。
頭がパンクする。苦しい。
どうしたらいいのか分からない。
あの私が聞いて呆れるな…らしくない。
無論答えはこうだ。
「てめぇを殺めて忠臣は救う」
その言葉に化け物はキョトンとした表情を見せる。
次第に狂い果てた笑みを浮かべ叫び始めた。
「貴様に？それが出来るとでも思っておるのか？」
はっ、笑わせるなと忠臣。
私は集中した。
あまり死神を舐めてもらっては困る。
忠臣の体を切り離せないのならば、
「あまり調子に乗るなよ偽物。私を誰だと思ってんだ」
身体の中からグツグツと湧き立つ血の感覚。
あぁ、久々まともな実践戦闘だ。
私は無言で時を見計らう。
血の鎌をまた顕現させた。
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椿＠コンパス民(プロフ) - ありがとうございます！！見てくださって感想まで…本当にありがとうございます！！ (2020年4月19日 23時) (
レス) id: 36365ee645 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(アル,スト,刀剣,第五,ヒプ好き,��)(プロフ) - 続編まで続いていらっしゃいましたので此方に書かせていただきます…どういう出会いがあったのか、どういう理由で人物が行動を起こしたのか等が本当に分かりやすくてとても好きです…!!更新頑張ってください、応援しています!!参加ありがとうございました!! (2020年4月18日 19時) (レス) id: 0e478908d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆しゃくしゃしゃん☆ | 作成日時：2020年4月15日 15時
