嫌な予感だ。#1 ページ20
それは、憂鬱な雨が続いていた今日の午後の話だ。
皆、メンテナンス中で何もすることがなかったんだ。
そう、なかったはずなんだ。
どうして......
「どうしてこうなるんだよ！！！」
右手に血の鎌を持ち、左手で血の鎖を出す。
その鎖で拘束しているのは完全暴走状態の忠臣。
何をしているのかって？
ははっ…こっちが聞きたい。
いやほんとにこっちが聞きたい。
それは３時間前の話だ。
「皆サン、現在アタッカーの桜華忠臣サンガ不具合ニヨリ暴走状態トナッテオリマス。直チニ避難ヲシテ下サイ」
驚きのアナウンスが寮の中で鳴った。
Voidollの声は、いつも以上に酷く焦っているようにも受け取れただろうな。
私は、雨の中でもあり、特にすることも無く暇だったので、部屋から出ないようにしていたのだ。
そしてこの警告。
他の皆は避難しているようだが、私は寝ていた。
その警告があったであろう時間より約２時間ほど遅れて起きたのだ。当たり前のようにそのアナウンスは聞こえてないし、皆が避難していることも知らない。
私は今どこにいるかって？
アタッカーの寮に決まってんだろうが。
寝起きのまま、不思議に思うことも無く私は外に出た。
廊下の空気が怖いぐらいに静まり返っていた。
そこで、ばったりと、出会ってしまった。
アイツに。
「……冗談にしてくれよ、忠臣さんよ」
いきなり殴り掛かってきたかと思えば、その手には血と血が滲む妖刀が握られていた。
危うく刺されるところであった。
状況は直ぐに察することが出来た。
【暴走】
その言葉が良く似合う。
しかし、何故急に？
私は、忠臣の手を振り払い戦闘態勢に入る。
「おかしいな……」
言葉通り、何かがおかしいのだ。
この尋常ではない暴走の仕方。
今まで魂のみを相手にしてきたから分かる。
忠臣の魂でない、
忠臣の素性は知らんが、これは何か良くない。
その言葉だけが頭を巡っていた。
そして、今に至るのだ。
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椿＠コンパス民(プロフ) - ありがとうございます！！見てくださって感想まで…本当にありがとうございます！！ (2020年4月19日 23時) (
レス) id: 36365ee645 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(アル,スト,刀剣,第五,ヒプ好き,��)(プロフ) - 続編まで続いていらっしゃいましたので此方に書かせていただきます…どういう出会いがあったのか、どういう理由で人物が行動を起こしたのか等が本当に分かりやすくてとても好きです…!!更新頑張ってください、応援しています!!参加ありがとうございました!! (2020年4月18日 19時) (レス) id: 0e478908d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆しゃくしゃしゃん☆ | 作成日時：2020年4月15日 15時
