死神の師匠が来た (ページ8)

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時と消失ページ8

この世界は、必要以上の人材は置けない。
プログラムの荷となり、負荷が掛かる。
その為に、度々メンテナンスを執り行う。
今のまま、この世界に形として居ると、
私がバグとして消失してしまうらしい。
それは、帰れない以前の問題で困る。

管理人のvoidollでさえ、ヒーローの役職を持ち、この世界に在り続けられているのだ。
私も役職を持ち、何かしら情報を組み込まなければ、バグと見なされ消失する。
苦渋の選択だ。
ヒーローとして、ここに残るか。
今のまま、リスクを負っても修正を待つか。
どちらにしろ、voidoll曰く、修正には時間が掛かるらしい。その間に消えるなんてのは、たまったもんじゃない。

「……分かった。ただ、本当に帰れるのか？それで、この世界にはどのぐらいの期間居ればいい？」

voidollは、ゆっくり説明してくれた。
「大丈夫デス、帰レマス。ガ、滞在期間ハ、今ノトコロ確定シテマセン」
そうか……と、少し冷静に返事をする。
なるべく、早めに帰れることを願うしかない。
「ソレデ、貴女ノ役職(ロール)デスガ……アタッカーニ決マリマシタ」

『ようこそ、【＃コンパス】へ＿＿』