死神の師匠が来た (ページ6)

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弟子は何故か遠慮しがちページ6

「俺と仕事行かなくなってから、誰と仕事行ってたんだァ？」
……はい？
今、完全に話スルーしたよね？んね！？
「いや、また元通り上級班と絡んで行ってたよ」
私は、もう素直にお答えしました。
「俺が何言いたいか分かってねェ顔だな…」
いや、そりゃ誰だってわかんないわ。
「俺様、大層寂しかったんだぜ？」
Aが居なくて。
その言葉は、多分真実だ。
表情が明らかにいつもと違う。
「けど、それがここに籠る程の理由には思えないんだよね、サーティーン心の底は？」
いきなり、どういう意図かマスクを外した。
久々に見たその素顔。
前よりずっと大人びいてる。
あの少年顔は、一体何処にいったのやら()
「師匠としてじゃなく、恋人として見てほしいんだよ、俺はな」

へ…！？

「なーんてなっ！冗談に決まってるだろォ？」
師匠は師匠だぜ。
と言って、笑って部屋を出ていった。
あれは、ちと難しい。
絶対に、冗談ではないからだ。
私の胸がぎゅっと締められた気がした。

「はぁ……私もどうしちゃったんだろ」
曖昧な気持ちではいたくない。
が、そんな感情経験がないため、対処の仕方が分からない。これは困った。

『師匠は師匠だぜ』

「分かんないなぁー……」
何で痩せ我慢なんてするんだろう。
ホント……らしくないよな。