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現在の少年 ページ27
＿＿そして、今に至る。
「つまり、あの時の少年はお前、と？」
「はぁ…〜っ他に誰が居るんだい？」
いや、もう一人の僕とかしょっちゅう言ってらっしゃるけど？
まぁ、でも……
「お前が生きてりゃそれで良いよ。無事なら」
私と同等ぐらいの背の高さになった少年。
零夜の頭をくしゃくしゃっと撫でる。
やめてくれ、と言わんばかりに手を振り払う。
「僕は、もう子供じゃない。そういう扱いはやめてくれ」
「ｸｽｯ……私には、あの時と同じ少年に見えるんだよ、ばーか」
そう言い、私は手渡されたネックレスを返す。
何で、と言わせまいと私から口を開く。
「それがなけりゃ、今までと同じ様な精密なチャンネリングは出来ないよ？持っとけ少年」
私は、くすっと笑いながら自室へ戻った。
あの時感じた警戒心は、すでに消えていた。
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作者名：☆しゃくしゃしゃん☆ | 作成日時：2020年3月27日 2時
