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腐り果てた過去〜零夜said〜 ページ25
〜零夜said〜
「ﾊｧｯ……ﾊｧｯ……うわぁっ」
息が苦しい。
でも、誰も助けてはくれない。
助けてくれるわけがない。
僕の運命には、愚かながら逆らえない。
足から、血が垂れた。痛い……
もう……何もかもお仕舞いだ。
動いても痛いだけだ。
なんの意味もない。無駄だ。
「ハッ…！てめぇもとんだアホだなぁ？」
一人の男が口を開く。
「来る、な……ｯ」
威嚇にもならない震え声を発した。
ここまで逃げてきたが、限界らしい。
「おい小僧！！ゴチャゴチャ言ってねぇでさっさと付いて来あがれ！」
男の手には、血の付いた鉄パイプ。
終わりを認め、目を閉じた。
けど、それは先伸ばしになった。
「お、女……ｯ！？」
鉄パイプを嘘のように片手で抑えた。
「この餓鬼一人に鉄パイプは、ちょっと尋常じゃないなぁ…？？」
＿＿黒いフードを被った見知らぬ彼女が。
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作者名：☆しゃくしゃしゃん☆ | 作成日時：2020年3月27日 2時
