あれは、再会の予知夢 ページ3
目が覚めた。
久々に、過去の夢を視た。
結構、それが懐かしく思えた。
「今頃、アイツどうしてるかな……」
アイツが消えて約何年か経つ。
上司は、アイツが逃げたとは言わなかった。
逆に心配をしていたぐらいだ。
「あーもう。何処に行ったんだよサーティーン!!!」
『ボフッ』と、毛布を叩く。
ん?いつもより柔らかい……
「なん、だ?ここ……」
よく辺りを見渡すと、見覚えの無い部屋。
寝起きでよく気づかなかったのだ。
おいおい嘘だろ……何処だよここは。
他の死神とは違い、武器は持ち歩かない。
何故なら、カマは私の血で形成されるからだ。
その点、盗まれる心配もない。
が、服は別だ。
もともと、自分の私服はなく、仕事用の制服をいつも着用しているのだ。
それが、今は着ていない。
無論、裸ではないが、今身に付けている服も見覚えの無いものだった。
つまりは、誰かが着せなければこうならない。
いくつか疑問が浮かんだその時。
懐かしい低い声が聞こえてきた。
「早くあのバグなんとかなんねーのかよォ〜」
この声、アイツのだ。
「つか、何で俺を呼んだんだよvoidoll〜」
ガチャ、とドアが開く。
そして、お互い黒目で見つめ合う。
やっぱり……
「おーまーえぇー」
「オイ、ちょと待て話せば解る!話せば__」
その後、こっぴどくサーティーンを叱ったのは、私が飛ばされたこの世界の住人全員が知っている。
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作者名:☆しゃくしゃしゃん☆ | 作成日時:2020年3月27日 2時