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《ar side》
控え室に入るなり、
俺の見たくない光景が広がっていた。
知念にラブコールをする山田。
それに、一向に応えない知念。
ちゃかす裕翔や圭人、薮ちゃん、ヒカ、高木。
伊野ちゃんが、座れよって示してくれた所。
素直にそこに座ろうかなって思ったけど、
伊野ちゃんの真ん前に座ったら、
よく俺の顔を見られちゃいそうで。
今の俺、ちゃんと笑えてるかわかんないから。
ごまかしたくって、
伊野ちゃんの前じゃなくて、隣に座る。
それでも、
俺の表情を覗こうとしてくるキノコ頭。
「もうこの光景、毎週見てる気がするわー。」
精一杯の、『余裕です』っていう口調で
俺はスマホに視線を落とす。
俺は、ずっと山田のことが好き。
特に、付き合うとかしなくても、
ずっと近くにいて、
わいわい楽しめればいいって思ってた。
だけど、ここ最近、
山田が知念のこと好きだって自覚したらしく、
アタックしまくっている。
さすがに、それは見ていてしんどい。
あーやばい、考えてたら
涙出てきそう。
『コテンッ』
そんな、
どん底の俺に癒やしをくれる存在。
テーブルの上にぶん投げてあった俺の腕に、
頭を預けてきた伊野ちゃん。
顔はそっぽ向いてるから見えねぇけど。
山田と知念の空気に惑わされず、
伊野ちゃんと俺の空気感で
接してきてくれてる感じ。
じわりと、腕から体温が伝わり暖かい。
なんだか、ぽかぽかして
眠くなってきてしまう。
少し、嫌だった気持ちが楽になった。
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ことととね(プロフ) - しょぼんさん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです。これからも、しょぼんさんの毎日の楽しみになれるよう、頑張ります♪ (2021年2月12日 22時) (
レス) id: fc1c7b58ef (このIDを非表示/違反報告)
しょぼん(プロフ) - この作品を含め、ことととねさんの作品の更新を毎日楽しみにしています！これからも頑張ってくださいね♪ (2021年2月11日 23時) (レス) id: 80f9088859 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことととね | 作成日時：2021年1月29日 23時
