＊ ページ42
《in side》
電話の後、
すぐ俺の家に来て
涙目で抱きついてきた君。
なんとなく
胸騒ぎがして
大ちゃんに連絡したら
案の定、コレだった。
君が、
こんなに泣いて
苦しんでいるところを
もう見たくないよ。
俺を、
好きになっちゃえば
楽なのに。
「大ちゃん。
俺は、大ちゃんが好きだよ。」
そう言って、
泣きじゃくっている君を
強く抱きしめる。
「俺は、大ちゃんのためなら
なんでもしてあげたい。」
君の猫っ毛の髪が、
顎に触れて少しかゆい。
でも、それすら愛おしい。
「大ちゃんを、癒やしてあげたい。
たくさんの愛を、あげたい。」
そう俺が言うと、
大ちゃんは
ハッとして
うるうるな瞳で見つめてくる。
有「でも、俺、
いのちゃんのこと……。
山田のこと、好きなのに……。」
わかってるよ。
大ちゃんの気持ちは。
大ちゃんは
痛いほど、
山田のことが好きなんだよね。
「俺が、したいだけだから。」
君の瞳が、大きく揺れる。
有「本当に、いいの……？」
「言ったでしょ。
俺を利用してって……。」
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ことととね(プロフ) - しょぼんさん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです。これからも、しょぼんさんの毎日の楽しみになれるよう、頑張ります♪ (2021年2月12日 22時) (
レス) id: fc1c7b58ef (このIDを非表示/違反報告)
しょぼん(プロフ) - この作品を含め、ことととねさんの作品の更新を毎日楽しみにしています！これからも頑張ってくださいね♪ (2021年2月11日 23時) (レス) id: 80f9088859 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことととね | 作成日時：2021年1月29日 23時
