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《in side》
あれから、
ソファで俺の膝を枕にして
寝始めた大ちゃん。
すぐに聞こえた寝息から、
そうとう疲れがたまっていたのかな、
と思う。
撮影中は、
さすがプロ意識の強い大ちゃん。
キッラキラの笑顔や、
切なそうな表情だったり、
俺のことをいろんな顔で見てくれる。
インタビューだって、
いつもの調子でベラベラと話すから、
朝、体調が優れていなかったことなんて
すっかり忘れていた。
『お疲れ様でした〜
また来月もよろしくお願いします。』
あっという間に、
大ちゃんとの撮影は終わって。
帰りに、ご飯でも誘おうかなって
辺りを見渡すけど
大ちゃんの姿はなかった。
控え室へ行くと、
大ちゃんが早々と荷物を整えて
帰ろうとしていた。
「帰るの？」
そう俺が声をかけると、
ピタリと動きを止めた君。
でも、返事は聞こえない。
俺は、
近寄って様子をうかがおうとする。
「え、大ちゃん…？」
大ちゃんは肩で息をし、
荒い呼吸を繰り返している。
リュックの中に視線を向けたままだから、
顔がよく見えなくて。
俺が、
大ちゃんの頬に触れようとしたら
有「大丈夫だからっ…！」
荷物を持って
足早に部屋を出て行こうとする大ちゃん。
「あ、まって、」
俺が手を差し伸べたときには
もう遅くて。
ぐわんと、
膝から崩れ落ちていく。
地面に叩きつけられた君の体は、
とても高い熱を纏っていた。
また、間に合わなかった。
俺は、
いつも大ちゃんの手を握れない。
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ことととね(プロフ) - しょぼんさん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです。これからも、しょぼんさんの毎日の楽しみになれるよう、頑張ります♪ (2021年2月12日 22時) (
レス) id: fc1c7b58ef (このIDを非表示/違反報告)
しょぼん(プロフ) - この作品を含め、ことととねさんの作品の更新を毎日楽しみにしています！これからも頑張ってくださいね♪ (2021年2月11日 23時) (レス) id: 80f9088859 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことととね | 作成日時：2021年1月29日 23時
