＊ ページ17
《in side》
スキップをしながら廊下を歩いていると、
目の前から何か走ってくる。
その正体は、
よく見慣れた人物だった。
「だ、大ちゃん！？」
でも、
俺の声は彼には届いてないみたいで。
前も見ず、
無我夢中で廊下を走り抜けている。
あまりにも速くて、
俺は避けることが出来ず
大ちゃんの肩が俺の身体にぶつかった。
ハッと我に返ったように、
動きを止めた大ちゃん。
君の顔を見れば、
水分量の多い瞳は赤く染まっており
頬には涙の跡があった。
「泣いてるの…？」
有「あ！ううん！なんでもない。
ごめんね、ぶつかっちゃって。」
てへっと、可愛らしく笑ってくれたが
目が笑ってない。
「あ、これ飲む？」
と、半ば強引に
押しつけられた2本のジュース。
有「撮影までには戻るから…！」
そう言い放ち、
俺の横を走って通り過ぎていく君。
「ちょっと、まって、」
俺が手をのばした時は、
もう遅くて。
もう、
届かないくらい
遠くに
君の寂しそうな
小さな後ろ姿があった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 240人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ことととね(プロフ) - しょぼんさん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです。これからも、しょぼんさんの毎日の楽しみになれるよう、頑張ります♪ (2021年2月12日 22時) (
レス) id: fc1c7b58ef (このIDを非表示/違反報告)
しょぼん(プロフ) - この作品を含め、ことととねさんの作品の更新を毎日楽しみにしています！これからも頑張ってくださいね♪ (2021年2月11日 23時) (レス) id: 80f9088859 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ことととね | 作成日時：2021年1月29日 23時
