＊ ページ44
《ym side》
「い、のちゃん…？」
俺の前で、手を掲げ立ちはだかる伊野ちゃん。
そこには
伊野ちゃんの手から生み出されている
薄青く光るバリア。
そして
どこからか落下してきた商店街の看板。
薮「ナイス、伊野尾。」
八「さっきの強風で、看板が落ちてきたのか。」
伊「大丈夫？ケガはない？山田。」
パッと振り返った彼は
少し焦ったような様子だった。
「どこもケガしてないよ。
ありがとう助けてくれて。」
俺が答えれば、ホッと安堵のため息をついていた。
瞬時にバリアを作り
俺を守ってくれた伊野ちゃん。
やっぱり、魔法ってすごい。
かっこいい。
伊「それにしても、こんな強風吹くの珍しいね？」
そんな伊野ちゃんの疑問に、
しばらく無言だった知念が言葉を発した。
知「……風といえば。
この辺りで、“風使い”っている？」
風を操る魔法使いってことか……？
知「姿は見てないけど
実際に闘ってみてわかったんだ……
魔法省郵便局で暴れてた奴、風使いだった。」
魔法省郵便局での事件。
みんなが逃げ惑う中
知念が、ひとりで闘っていた『見えない暴走犯』。
薮「……いや、風を使う魔法使いなんて
聞いたことがない。」
八「こえー、なんか物騒だな。
風吹いたら、全部怖くなっちゃうよ。」
深刻な話をしていても、
なぜか、俺の心はワクワクしていた。
風を操る謎の魔法使い。
強力な警備などを突破し
一切、誰にも姿を見られなかった。
そんな圧倒的な存在が、
この辺りにいるのかもしれない。
“魔法”に触れたばかりの俺にとったら
興味以外の何者でもなかった。
知「ね、涼介。」
そんな俺の好奇心が、顔に出てたのかもしれない。
耳元でこっそりと、
知念に言われた一言。
知「涼介は、魔法使いになりたい？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 280人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ことととね(プロフ) - ぷく顔信者さん» お久しぶりです、、、だいぶ、お時間いただいていました！ゆっくり更新かもですが、これからも、読んでくださると嬉しいです！ (2021年11月4日 22時) (
レス) id: fc1c7b58ef (このIDを非表示/違反報告)
ことととね(プロフ) - りんごさん» コメントありがとです！まだまだ、序章ですが、面白いって言ってくださって幸せです！笑 これからも、ぜひ楽しんでいただけると嬉しいです (2021年11月4日 22時) (レス) id: fc1c7b58ef (このIDを非表示/違反報告)
ぷく顔信者(プロフ) - 久しぶりの更新とっても嬉しいです！！お話の続きも楽しみにしていますね(*´︶`*)❤︎ (2021年11月3日 19時) (レス) id: b84509f444 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - この作品とても面白いです！ (2021年11月1日 19時) (レス) @page44 id: e6c2942604 (このIDを非表示/違反報告)
ことととね(プロフ) - ぷく顔信者さん» いつも、コメントありがとうございます！うれしいお言葉です！ぜひ、待ってて欲しいです…(>_<)(>_<) (2021年3月7日 23時) (レス) id: fc1c7b58ef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ことととね | 作成日時：2020年12月5日 21時
