Orange Lily___ 3

＊ ページ48

《in side》


さっきまで、
あんなに乱れていた3人が

妙に、ケロッと
元通りになった。


　


俺らは、急展開すぎて
うまく反応できなくて。

　

なんか、微妙な空気のまま


もう夜遅いし、
知念は休んだ方がいいってなって


皆で、知念を家に送った後
解散になった。


　


　





それにしても、

人っておもしれぇなぁ〜




全然、感情読めねぇよ。


　

　


　




まだまだ、
ハウスの皆には、

色々秘密がありそうだなって感じる。



　


　


　


これは、
俺だけじゃなくて

あの場にいた全員が
感じていたことだと思うよ。


　

　






誰から、

秘密を
暴いていこうかなぁって

考えを巡らせながら

ひとりで帰路についていた。

　
　


なんか、今の俺、
悪役みたいだね(笑)





　





ふと、

道端の花壇に
百合の花が植えられているのを見つける。

　

　



夜道だから、
何色の百合か、わからない。


　

スマホのライトを点灯させ
照らしてみる。








「オレンジ色か……」



　
　




鮮やかな色。
キレイだった。


自然と、元気になれるような
咲きっぷり。








　
このオレンジ色の百合を見ていると、
大ちゃんを思い出してしまう。





　
　

　




山田のこととなると、


あんなに我を忘れて、
無防備な姿になるなんて。


　


　



　



　

　


やっと、

隙を見せてくれたね、大ちゃん。

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