＊ ページ16
《tk side》
「…気持ちは嬉しいけど、
話すことは何もないよ。」
また、強がってしまった。
有岡くんは、眉毛を八の字にして困り顔。
ごめんね、困らせて。
結局、
俺のことを話しても皆に迷惑をかけるし、
話さなくても困らせちゃうんだ。
俺って、最悪。
やっぱり、１人でいるべき人間なんだ。
「ごめん、
俺、ちょっと夜風に当たりたい。
ベランダ出てる。」
１人になりたくて、
ベランダの方に向かう。
その時、俺は腕を掴まれた。
「…有岡くん、離してよ。」
有「離さないよ。」
そう言う有岡くんの目は、
いつもより強い光を放っていた。
かわいい顔なのに、少し怖く感じてしまうくらい。
有「俺は、
高木の
怪我が痛むんだったら、悲しい。
高木の顔に傷跡が残ったら、悲しい。
高木が寂しかったら、悲しい。」
一つ一つ、言葉を噛みしめるように
伝えてくれる有岡くん。
どうして、
そんなに俺のこと想ってくれるの…？
有「そして、
高木が、
『自分は１人なんだ』って
思ってたら悲しい。」
え？
俺の心が動く。
有岡くんの掴む力が
うんっと強くなる。
有「ひとりじゃないよ。」
その言葉を聞いた途端、
俺の目からはポロポロと涙が溢れてくる。
あぁ、
俺が一番言って欲しかった言葉。
有岡くんは、全てわかってた。
こんなに、
俺のこと思ってくれてる信頼できる仲間がいるのに、
寄り添ってくれる仲間がいるのに、
自ら拒否していた俺。
そっかぁ、俺は
１人だと思い込んでただけで、
１人じゃなかった。
俺が、歩み寄ってなかっただけだった。
話してみようかな、みんなに。
初めて、そう思った瞬間だった。
「ありがとう、有岡くん。」
にんまり笑う君。
満足そうに俺を見つめた後、
抱きしめてくれた。
「明日、皆に
今日あったこと報告する。」
君は、うんって頷き
俺を抱きしめる力を更に強くした。
苦しいって(笑)
でも、嬉しい苦しさかな。
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ことととね(プロフ) - 眉さん» 眉さん！コメントありがとうございます！わくわくしてくださって嬉しいです！いえい！笑 (2021年7月6日 16時) (
レス) id: fc1c7b58ef (このIDを非表示/違反報告)
眉(プロフ) - めちゃめちゃおもろいです…ありやま担なので二人の関係にワクワクします…続き行ってきます！ (2021年7月4日 23時) (レス) id: ba7ff8754a (このIDを非表示/違反報告)
ことととね(プロフ) - Siroさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。少しずつ、企画練っていこうと思います♪また長編になりそうなので、設定きちんと仕上げてから進めたいと思います！公開できたときは、ぜひよろしくお願いします♪ (2020年11月12日 20時) (レス) id: fc1c7b58ef (このIDを非表示/違反報告)
Siro(プロフ) - 同時進行、作者様の負担でなければ読者としてすごく嬉しいです！個人的にはファンタジー系読んでみたい(( これからも更新頑張ってください！ (2020年11月11日 21時) (レス) id: 638e34ff1f (このIDを非表示/違反報告)
ことととね(プロフ) - ゆめさん» コメントありがとうございます！読みやすいだなんて、嬉しすぎます。あまり、描写が上手くできてないなぁと反省していたところなので、物語にスッと入れると言ってくださると、めちゃくちゃ安心しました(笑)これからも、更新頑張るのでぜひ、読んでくれると嬉しいです！ (2020年11月11日 1時) (レス) id: fc1c7b58ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことととね | 作成日時：2020年10月28日 22時
