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《kt side》
伊「え、それってどういう……」
「あ、ごめん！変なこと聞いちゃった。
そりゃ、生きてたよね。
実際に会って、友達になって、
こうして写真撮ってるんだし。」
あの顔は間違いなく、
俺の記憶の中のちいちゃんだった。
ちいちゃん。
知念侑李。
同姓同名？
でも、まさか……
八「圭人……、なんか難しい顔してるけど
知念がどうかしたの？」
ちいちゃんは、俺の大切な旧友。
「俺がまだ小さかった頃、仲良かった友達だよ。」
薮「え、そうだったのか。」
だけど
ここ数年は、めっきり会わなくなった。
「色々あって……、
ちいちゃんは俺の前からいなくなっちゃった。」
毎日遊んでた、楽しかったあの頃。
でも、
ちいちゃんは俺のせいで…………
消えた。
伊「圭人なら、捜そうと思えば
簡単に捜せたんじゃない？」
伊野ちゃんの指摘どおり。
俺の
ターゲットの
“心臓の鼓動”が聞こえてくるはずなんだ。
近ければ、大きく、ハッキリと。
遠ければ、小さく、ぼんやりと。
「ずっと、捜してるよ。」
だけど、
聞こえてきたことがないんだ。
知念侑李の“心臓の鼓動”が。
「ちいちゃんが
どこかで生きているっていう証が、
聞こえないんだ。」
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作者名：ことととね | 作成日時：2021年11月25日 23時
