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丹波が構えて投げる
球に合わせてバットを振るがファール
東「ええぞ!当たっとるで!」
大輔「肩の力抜いてーリラックスー!」
2球目、肩の力を抜いて構え、集中する。
金属バットの音が響き、ピッチャーの頭上を超えボールが飛んでいく。脚力だけは、それなりに自信があり全力疾走。
一塁ベースを踏みセーフとなる。味方ベンチが盛り上がってくれる。
哲「ナイスバッティングです」
「はは。打たせてくれたようなものだけど、嬉しいね」
東「よーし!俺がホームに返したる!」
そして、宣言通り東がホームランを打つ。
走って、ホームベースを踏んで振り返り、東が帰ってくるのを待つ。
「東ー!さすが!プロになるだけあるね!」
東「おう!」
返ってきた東とハイタッチをして、ベンチに戻り、みんなとハイタッチをしてベンチに入る。
「あー!楽しかった!みんな、ありがとう」
「それはこっちのセリフだよ」
「今まで、ありがとな」
「ナイスバッティングだったぜ」
それぞれが投げかけてくれる言葉が嬉しくて、涙が溢れてくる。
大輔「泣くなって。不細工になんぞ」
「うっさい!」
アハハと笑い声が響く中、選手交代を順番に行い試合が終わる。引退して少し経ったが、大学でも野球を続ける部員が多く、練習を続けていたため、難なく勝利する。
制服に着替えて、再度グラウンドに集まる。
卒業証書の筒をもって、3年全員で写真を撮る。1番小さい私は1番前に据えられた。端でいいと言ったが、聞き入れてもらえず。
その後は、3年が中心部に集まり部員みんなで写真を撮った。
きっと印刷したら映ってない人とか、目瞑ってる人とか、多々いるんだろうけど、こんだけ部員が居ればしょうがない。
苦楽を共にした仲間と簡単に言うことができるが、そんな言葉では纏められないほど、この人達が大事だ。きっとこれから先も私の青春は、この学校と野球部で染められているんだろう。
大人になっていく不安と期待。もう戻れない高校生活。今日で最後のこの制服。二度とない今。
全てに想いを馳せて、みんなで下校した。
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き楽しみにしています! (4月13日 16時) (レス) id: e83d5f7d48 (このIDを非表示/違反報告)
にとりる(プロフ) - うたプリ大好きさん。ありがとうございます!私生活とネタの思いつき具合でペースが変わってしまいすみません🙇♀️期間が開くこともあると思いますが、ぼちぼち更新していきます💦 (4月13日 16時) (レス) id: 3537585e1a (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (4月1日 1時) (レス) @page36 id: e83d5f7d48 (このIDを非表示/違反報告)
にとりる(プロフ) - 。さん、今気づきました!嬉しいコメントありがとうございます🫶がんばります! (1月25日 10時) (レス) id: 3537585e1a (このIDを非表示/違反報告)
。(プロフ) - とても好みの作品で読んでて面白かったです!更新頑張って下さい☺️ (12月17日 23時) (レス) @page23 id: 3bfa0dd272 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にとりる | 作成日時:2023年10月1日 21時