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(真田)


「ごめん、待った?」

待ち合わせ場所の花壇の淵に座りながらスマホを触っている俊平を見つけ駆け寄る。


「めっちゃ待った」


「え!うそ!ごめん」


「ごめんごめん嘘。仮に待ってても、待ってたなんて言わないって」


俊平は笑いながら立ち上がり、私の頭をポンっとする。あぁ、好きだな。


「さ、行こ」


私の手を自然に掴んで歩き出す。電車に乗り込むが、休日の昼間は人が多く立ったまま。

「きつくない?」


「全然大丈夫」


たどり着いた先は水族館
中を見て回って、休憩しながら色々な生き物のショーをみてまわり、外に出る。


海の近くのベンチに座る


「あー楽しかった!」


「ははっ。俺も」


海辺の風に髪がなびく
空と海の青さと、涼しい風と、解放感でいっぱいになる


「あのさ」


「んー?」


深呼吸しながら俊平をみる


「これ、誕生日プレゼント」


「え?!」


「え?来週誕生日じゃん。大会があって会えないし、遅れて渡すのもなんか嫌だから」


「わ!ありがとう!あけていい?」


「うん、あけて」


私が好きなアクセサリーショップの紙袋に入っているだけで、ワクワクする。


「え、これって」


「前、出かけた時に可愛いって言ってた時計。あれから買ったっていう雰囲気もなかったし」


「うわー、覚えててくれたんだ。嬉しい、ありがとう」


今付けている時計を外して、カバンに入れて、新しく貰った時計をつける。


「うわ!可愛い!ね!俊平どう?」


「うん、可愛い。似合ってるよ」


「うぐっ」


「え?どうしたの?」


その顔面が反則だわ。なんて言えない。変態だと思われてしまう。


「なんでもない。ありがとう」


いろんな角度から見たくて、空にかざして見たり、横から見たりしていると、クスクスと笑う声が聞こえる。


「ごめん、はしゃぎすぎた」


「全然。Aが年上って事忘れられる」


「えー?たった2個だよ?」


「俺にとっては、されど2個なの。よしっ、帰ろっか」


私の頭を軽く撫でて、俊平が立ち上がる。
なんとなく、このまま帰りたくなくて俊平の指を掴む。


「まだ時間ある?」


「え?うん」


「うちでお茶でも飲んで行かない?」


私の問いかけに俊平は少し目を開く


「いいの?」


「うん。まだ一緒に居たい」


「うん、俺も」

日常→←彼の彼女とプレゼント



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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き楽しみにしています! (4月13日 16時) (レス) id: e83d5f7d48 (このIDを非表示/違反報告)
にとりる(プロフ) - うたプリ大好きさん。ありがとうございます!私生活とネタの思いつき具合でペースが変わってしまいすみません🙇‍♀️期間が開くこともあると思いますが、ぼちぼち更新していきます💦 (4月13日 16時) (レス) id: 3537585e1a (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (4月1日 1時) (レス) @page36 id: e83d5f7d48 (このIDを非表示/違反報告)
にとりる(プロフ) - 。さん、今気づきました!嬉しいコメントありがとうございます🫶がんばります! (1月25日 10時) (レス) id: 3537585e1a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とても好みの作品で読んでて面白かったです!更新頑張って下さい☺️ (12月17日 23時) (レス) @page23 id: 3bfa0dd272 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にとりる | 作成日時:2023年10月1日 21時

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