元青道野球部マネのバイト先は青心寮でした2

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(続き)


亮介に誘われ試合を見にきた


少し早めに着いたため、青道の前の試合が
まだ行われている


日陰になっているシートに座る


日差しのある席は暑いのに
影の席は風も通りやすく比較的涼しい
青道の試合が始まれば、応援席向かうので
しばらくはここで涼む事にした



「さすがのAさんも、俺が向けてる気持ち気づいてるでしょ？」


「それは、、、」


好きだと言われた事はない
でも、亮介がくれる言葉や態度で
何となくは伝わっている


「高校卒業しても、連絡とろうとしてる理由」


「なんとなくはね」


「俺が後輩だからって理由で適当にあしらえないなら、迷惑なら、言ってください。」


「しないよ、そんな事」


「理由を分かった上で、しないって事ですか？」


「、、、ずる」


「俺もそう思う」


「ははっ。なにそれ」


「そんくらい、本気なんです」


少しむくれた顔でグラウンドを眺める亮介の耳が
少し赤くなってて、胸がギュッとなる


「亮介」


「なんですか」


私の呼びかけに、こっちをむく亮介
シートの幅が狭い分、距離が近い


「また、誘ってくれるの待ってるよ」




珍しく驚いた顔をする亮介


かと思えば、前を向き大きなため息をつき
手で顔をおおう






「ズルいのはどっちだよ」

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