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(つつぎ)
「本当に居るの?彼氏」
「うん。いるよ」
「じゃあ、なんで写メ見せてくれねぇの?遠距離なら尚更、写メないなんてありえねぇだろ」
そっか、写真見せなかったら嘘ついてる様に見えるか
あぁ、長引かせたら一也がくる
でも、電話できる余裕もない
「そうかな?電話してたらそれで私は充分」
「、、、本当に俺に可能性ないの?まじで好きなんだよ。遠距離なんて、しんどいだろ?会いたい時に会えないし、寂しい時もあるじゃん。その穴埋めでもいいから」
「ごめ「すみません、やっと付き合えた人なんで」
私の声に被る、聞き慣れた声
振り返ると、キャップを被った一也が立っていた
「遅くなった、ごめん」
「いや、それは大丈夫だけど」
一也は視線を下げて掴まれている私の腕をみると、数歩すすみ、彼の腕から私の腕を離す。わたしの視界は一也の背中になった
「すみません。Aの事、好きになるのは分かりますけど、俺も手放せないので、諦めてもらえますか?」
「遠距離なんだろ?しかも、写メのひとつも見せれねぇ、、って、、なんか見た事あると思ったら野球選手の御幸だろ?あぁ、だから見せなかったんだな。色々我慢させてんじゃねぇかよ」
「そうかもですね」
「ちっ。あぁ、萎えるわ」
「あのさ、写メ見せなかったのも一也に止められてる訳じゃなくて、私が「もう分かってるよ。尚更、俺の入る余地はねぇって事だろ。じゃーな、気をつけて帰れよ。またサークルで」
「うん、バイバイ」
店に戻ろうとする彼を横目に、一也に手を引かれ歩き出す
キャリーケースの音を鳴らしながら、タクシーを拾いに向かう
「聞いてないけど」
こちらを横目で見ながら一也が口を開く
「何を?」
「告られたって事。しかも意外と理解力のあるいい奴系」
「ごめん、言わなくてもいいかなって。付き合う気もないし」
「、、、、まぁ、そうだけどさ。嫌でも男女の力の差ってのはあるから。なんかあっても、嫌だし」
「うん、分かった」
「うん、じゃあ、この話はここでお終い。俺、飯食ってないんだわ。どっか付き合ってくんない?」
「個室のいいとこあるよ。一也といつか行くかなと思ってブクマしてた。何系がいい?」
「、、、ちょいちょい心掴むのやめてくれる?」
「えぇ?」
「いや、和食で」
「OK!当日だし電話してみる。あ、そうそう一也。私も手放す気ないからね」
「、、、やっぱ、部屋帰ろ」
「やだ」
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き楽しみにしています! (4月13日 16時) (レス) id: e83d5f7d48 (このIDを非表示/違反報告)
にとりる(プロフ) - うたプリ大好きさん。ありがとうございます!私生活とネタの思いつき具合でペースが変わってしまいすみません🙇♀️期間が開くこともあると思いますが、ぼちぼち更新していきます💦 (4月13日 16時) (レス) id: 3537585e1a (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (4月1日 1時) (レス) @page36 id: e83d5f7d48 (このIDを非表示/違反報告)
にとりる(プロフ) - 。さん、今気づきました!嬉しいコメントありがとうございます🫶がんばります! (1月25日 10時) (レス) id: 3537585e1a (このIDを非表示/違反報告)
。(プロフ) - とても好みの作品で読んでて面白かったです!更新頑張って下さい☺️ (12月17日 23時) (レス) @page23 id: 3bfa0dd272 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にとりる | 作成日時:2023年10月1日 21時